【クラブW杯来日記念!短期集中連載】バルサ戦士の素顔――Vol.3 メッシ、ブラーボ、ムニル

カテゴリ:メガクラブ

山本美智子

2015年11月13日

ムニル「勤勉な父親の下で育ったモロッコの奇跡」

昨シーズンに開幕戦ゴールを挙げて脚光を浴び、今夏はトップチームに正式昇格したムニル。左足の技巧を利した局面打開はもちろん、守備の貢献度も高い。(C)Rafa HUERTA

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MUNIR El Haddadi
ムニル・エル・ハッダディ

背番号17/FW/スペイン代表/1995年9月1日生まれ/175センチ・69キロ
 
 ムニル・エル・ハッダディは、いわば“モロッコの奇跡”だ。
 
 父親は20歳で粗末な木船に乗って、モロッコからジブラルタル海峡を越えてスペインに渡ってきた移民。路上で物を売り、スペインに住み続けるために警察から脱走したこともあった。ビルバオのレストランでバスク料理を学び、そこでようやく正式な就労許可を得た。
 
 苦労の末の人生の報償として、ムニルを授かった。エル・ハッダディとは「光をもたらす」という意味だ。生まれはマドリードから約50キロの位置にあるエル・エスコリアル。幼い頃は熱心なレアル・マドリーのファンだった。
 
 地元クラブやアトレティコ・マドリーのイースチームで活躍するムニルに才能を感じた父親は、R・マドリーのスカウトに売り込み、視察の約束をさせた。
 
 しかし、「次は行く」と何度も言い続けながら、待てど暮らせどR・マドリーのスカウトはムニルの試合に足を運ばなかった。
 
 業を煮やした父親は、最終的に息子をバルセロナに移籍させた。マドリーの幹部はバルサ・ユースで活躍しはじめたムニルにそんなエピソードがあったのを知ると、問題のスカウトマンをクビにしたという。
 
 いまやバルサのトップチームの一員となった息子が自分の年俸を1試合で稼ぐようになっても、父親は以前と変わらずシェフとして働き、賃貸マンションで暮らしている。
 
 父親の背中から学んでいる勤勉の大事さが、浮ついたところがまるでないムニルの性格を作り上げているのだ。

文:山本美智子

13-14シーズンのUEFAユースリーグでは11ゴールを記録して優勝に貢献。このムニルの台頭を見たR・マドリーは、さぞや後悔したことだろう。(C)Getty Images

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