アビスパ福岡
リーグ成績（38節終了時）：３位　勝点70　20勝10分８敗　50得点・36失点
 
今後の日程
39節　11月１日（日）　14:00　vs横浜FC　H　レベスタ
40節　11月８日（日）　19:00　vs群馬　A　正田スタ
41節　11月14日（土）　12:00　vs愛媛　H　レベスタ
42節　11月23日（月・祝）　14:00　vs岐阜　A　長良川
 
　昨季16位の福岡が、サプライズを提供している。ここ８戦で７勝目を手にした前節に、昇格プレーオフ出場圏内の６位以内を確定。２位の磐田を勝点２差、首位の大宮を勝点６差で追う大躍進ぶりだ。
 
　今季は最少得点差で粘り強く勝つ「勝負強さ」を代名詞としているが、前々節の栃木戦（○４-２）と前節の徳島戦（３-０）は攻撃陣が爆発。最前線にシンプルなロングボールを収めてくれるウェリントンの存在が大きく、これによって２シャドーだけでなく、ウイングバックの上がりも加えた分厚い攻撃が可能になった。
 
　ただし、チームを牽引していた鈴木が怪我で離脱。「今季の復帰は絶望」との見方もあり、失速しかねない痛手になる可能性も。また、残り試合の相手が横浜FC、群馬、愛媛、岐阜というのも懸念材料だ。前回対戦はそれぞれ引き分け、勝ち、負け、引き分け。１勝２分１敗と相性は決して良いほうではない。
 
　さらに敗戦を喫した愛媛は６位・東京Vに勝点１差の７位で、モチベーションは最高潮に高まっているはず。もちろん、現在は開幕直後と比べて井原イズムの浸透度は段違いで、別のチームと言っても過言ではない。相手の良さを消すスタイルを持続できれば、今以上の好位置でフィニッシュすることも十分にあり得るだろう。
 
文：古田土恵介（サッカーダイジェスト編集部）