コスタリカ戦では前半から心理面で前向きにアクションしてもらいたい
前半の日本はリスクを取る戦術のようには見られませんでした。それによってそれぞれの選手がこじんまりとしてしまい、精神的に劣勢に追いやられていきました。
ただ、前半2回目の失点(結果的にはオフサイド)がVARで取り消されたことでメンタル的に吹っ切れたように感じました。
後半に1点取られたら終わり、の背水の陣で臨んだことで、頭の中がネガティブなマインドになる時間を消してしまったようにも感じました。選手それぞれが、やるべきことを明確化し、それぞれがコミニケーションをとり、前線からの守備もどんどん発動するようになり、最終ラインも同数で守り切るリスクも取り、アグレッシブな姿に変貌できました。
ただ、前半2回目の失点(結果的にはオフサイド)がVARで取り消されたことでメンタル的に吹っ切れたように感じました。
後半に1点取られたら終わり、の背水の陣で臨んだことで、頭の中がネガティブなマインドになる時間を消してしまったようにも感じました。選手それぞれが、やるべきことを明確化し、それぞれがコミニケーションをとり、前線からの守備もどんどん発動するようになり、最終ラインも同数で守り切るリスクも取り、アグレッシブな姿に変貌できました。
その変貌がドイツ側からすると理解できず、また戦術的な噛み合わせも変わってしまい対処できない状況になりました。加えてドイツ側の中心選手の途中交代もあり、ゲームの進め方に綻びが起きました。
偶然と必然が重なった部分があるかもしれませんが、リスクを冒した森保監督に対し、フリック監督は前半のレベル感から日本への警戒心・リスペクトが欠如していた。そして、森保監督のとったリスクに見事に応えた選手たち。リスクを冒したからこそ得られたゴール、結果だったはずです。
次戦は、コスタリカ戦。
スペインに7失点で敗れたので、日本には大量得点で勝ちたい! 大量得点が取れなかったとしても、必ず勝たないといけないマインドになっているはずです。
本来なら堅守速攻で戦ってくるはずですが、前がかりにリスクを取ってくるかもしれません。次戦もゲームプランを大会前に立てていたと思いますが、非常に想像しがたいゲームになると思います。
楽観視は全くできない相手となるだけに、コスタリカ戦では前半から心理面で前向きにアクションしてもらいたいと願っています。
そうすることで、偶然ではなく、必然的にグループリーグ突破が見えてくるはずです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。2021年5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。2022年は関西1部リーグ「おこしやす京都AC」に籍を置いた。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現役フットボーラーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。173センチ・68キロ。血液型O型。
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偶然と必然が重なった部分があるかもしれませんが、リスクを冒した森保監督に対し、フリック監督は前半のレベル感から日本への警戒心・リスペクトが欠如していた。そして、森保監督のとったリスクに見事に応えた選手たち。リスクを冒したからこそ得られたゴール、結果だったはずです。
次戦は、コスタリカ戦。
スペインに7失点で敗れたので、日本には大量得点で勝ちたい! 大量得点が取れなかったとしても、必ず勝たないといけないマインドになっているはずです。
本来なら堅守速攻で戦ってくるはずですが、前がかりにリスクを取ってくるかもしれません。次戦もゲームプランを大会前に立てていたと思いますが、非常に想像しがたいゲームになると思います。
楽観視は全くできない相手となるだけに、コスタリカ戦では前半から心理面で前向きにアクションしてもらいたいと願っています。
そうすることで、偶然ではなく、必然的にグループリーグ突破が見えてくるはずです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。2021年5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。2022年は関西1部リーグ「おこしやす京都AC」に籍を置いた。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現役フットボーラーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。173センチ・68キロ。血液型O型。
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