入念な準備と対策が明暗を分ける
ドイツもコスタリカもスペインも、ネーションズリーグや親善試合などで様々なチャレンジやトライをしていた。ドイツに至っては試合中のシステム変更は毎度のように行なっているし、コスタリカは9試合ぶりに1-4-3-3を試し、スペインは人の入れ替えで変化をつけていた。ここからの1か月半は、それぞれが相手国の分析を加速させる。これまでの試合で見せていない姿をどれだけ見せられるかが大事になってくる。
特にセットプレーは、どの国も手の内を見せていないし、何をしてくるかは未知数。日本も例外ではなく、練っているところだろう。特に守備の時間が長くなるのであれば、攻撃のセットプレーを得られればそれは貴重な得点機会であり、入念な準備と対策が明暗を分ける。
相手の3か国ともセットプレーは弱点となり得る。実際、ドイツの直近3試合は、相手のCKにおいて実に73%の割合で「先に触られて」いて、2失点している。ちなみにスペインは50%だが、同じく2失点している。コスタリカは44%で失点はないものの、相手に与えるCKの総数がドイツやスペインより1.5倍多い。
特にセットプレーは、どの国も手の内を見せていないし、何をしてくるかは未知数。日本も例外ではなく、練っているところだろう。特に守備の時間が長くなるのであれば、攻撃のセットプレーを得られればそれは貴重な得点機会であり、入念な準備と対策が明暗を分ける。
相手の3か国ともセットプレーは弱点となり得る。実際、ドイツの直近3試合は、相手のCKにおいて実に73%の割合で「先に触られて」いて、2失点している。ちなみにスペインは50%だが、同じく2失点している。コスタリカは44%で失点はないものの、相手に与えるCKの総数がドイツやスペインより1.5倍多い。
CKだけ取り上げたが、FKもスローインも同様に見ていく必要がある。そのうえで、これらを詳細に、細部にこだわった分析を落とし込み、どこに蹴って誰が入っていけば日本は点が取れるのかを明確に打ち出せれば、相手がどこであろうと十分にセットプレーからゴールを奪えるはずだ。
流れのなかの戦術的な整備と変化、そしてセットプレーの整備と狙い。これらを残りの期間で突き詰め、カナダ戦で最終調整し、悲願に向けた初戦を万全の状態で迎えてほしいものである。
【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
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【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
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