「僕もテベスもオンリーワン。代役を探したってダメさ」
——ポグバの名前が出たけど、彼のことはどう評価している?
「無限の才能があるね。世界最高の選手になれるかもしれない。足を上手く使うのと同じく、頭も上手く使えるようになれば無敵だろうな。
ポグバは、才能を無駄に捨ててしまうような、よくいる若手じゃないからね。そこらの一発屋と違って、ちゃんと地に足をつけていると思うよ」
——それにしても、アンドレアが抜けたユーベで誰がレジスタを務めるんだろう? マルキージオになるのかな。
「クラウディオ(マルキージオ)はレジスタとして、いつも素晴らしいプレーを見せてきた。アッレグリ(ユーベ監督)がどう考えるかわからないけど、彼にレジスタの仕事ができるのはたしかだよ」
——でも正直、アンドレアとマルキージオではかなりの実力差があるよ。
「僕はそうは思わないな。プレースタイルが違うだけさ。僕のほうが上手くパスを捌けるかもしれないけど、クラウディオのほうが広範囲をカバーできる。カルチャトーレにはそれぞれの特徴があるんだ」
——もうひとつの大きな問題が、プレースキッカーの不在だ。昨シーズンまでその役目を担っていたアンドレア、ビダル、テベスが退団してしまったからね。
「ユーベにいた4年間で僕が、チームメイトたちに何かを伝えられていたらいいなと思う。だからきっと、新たな名プレースキッカーが出てくるはずだ。
いなくなった選手を懐かしむ必要なんてない。ユーベにはプラティニやバッジョ、デル・ピエロが去った後だって、新たな名手が生まれてきた。今回もきっと同じさ」
——テベスの退団もユーベには大きな痛手だよね。
「テベスは真のカンピオーネで、たしかにチームの牽引力だった。代役を見つけるのは簡単なことじゃない。
でもカルリートス(テベスの愛称)は古巣のボカに戻りたがっていた。それを許したユーベのフロントは称賛に値するよ。僕も似たような状況だったしね。
僕はそれまでの型にはまらないレジスタで、カルリートスもオンリーワンなアタッカーだった。だから、僕たちの「代わり」を探したってダメさ。全てを変えてしまうべきだ」
——多くの選手がユーベを去っていく中、偉大なる長老はチームに残った。ジジ・ブッフォンだ。
「偉大な人物であり、僕にとっては真の友人だ。もう37歳だけど、ジジは決して年寄りじゃない。頭の中身はまだまだ少年なんだ。
20歳の頃に持っていたような好奇心、やる気、初々しさをずっと持ち続けている。最高のキャプテンだし、僕が長いキャリアの中で出会った最強のキーパーだ。僕たちの友情は本物で、それは大西洋が2人を隔てても変わらない。それにアッズーリではまだチームメイトだしね」
——ジジは3年後のロシア・ワールドカップでもまだアッズーリの一員だと思う?
「僕はいないだろうけど、ジジは絶対にいるね。40歳でワールドカップ優勝を果たしたディノ・ゾフと同じように、勝利を手に入れるために全力を尽くすと思うな」
インタビュー:パオロ・フォルコリン(ガゼッタ・デッロ・スポルト) interview by Paolo FORCOLIN/Gazzetta dello Sport
翻訳:利根川晶子
(ワールドサッカーダイジェスト2015.8.20号より修正加筆)
「無限の才能があるね。世界最高の選手になれるかもしれない。足を上手く使うのと同じく、頭も上手く使えるようになれば無敵だろうな。
ポグバは、才能を無駄に捨ててしまうような、よくいる若手じゃないからね。そこらの一発屋と違って、ちゃんと地に足をつけていると思うよ」
——それにしても、アンドレアが抜けたユーベで誰がレジスタを務めるんだろう? マルキージオになるのかな。
「クラウディオ(マルキージオ)はレジスタとして、いつも素晴らしいプレーを見せてきた。アッレグリ(ユーベ監督)がどう考えるかわからないけど、彼にレジスタの仕事ができるのはたしかだよ」
——でも正直、アンドレアとマルキージオではかなりの実力差があるよ。
「僕はそうは思わないな。プレースタイルが違うだけさ。僕のほうが上手くパスを捌けるかもしれないけど、クラウディオのほうが広範囲をカバーできる。カルチャトーレにはそれぞれの特徴があるんだ」
——もうひとつの大きな問題が、プレースキッカーの不在だ。昨シーズンまでその役目を担っていたアンドレア、ビダル、テベスが退団してしまったからね。
「ユーベにいた4年間で僕が、チームメイトたちに何かを伝えられていたらいいなと思う。だからきっと、新たな名プレースキッカーが出てくるはずだ。
いなくなった選手を懐かしむ必要なんてない。ユーベにはプラティニやバッジョ、デル・ピエロが去った後だって、新たな名手が生まれてきた。今回もきっと同じさ」
——テベスの退団もユーベには大きな痛手だよね。
「テベスは真のカンピオーネで、たしかにチームの牽引力だった。代役を見つけるのは簡単なことじゃない。
でもカルリートス(テベスの愛称)は古巣のボカに戻りたがっていた。それを許したユーベのフロントは称賛に値するよ。僕も似たような状況だったしね。
僕はそれまでの型にはまらないレジスタで、カルリートスもオンリーワンなアタッカーだった。だから、僕たちの「代わり」を探したってダメさ。全てを変えてしまうべきだ」
——多くの選手がユーベを去っていく中、偉大なる長老はチームに残った。ジジ・ブッフォンだ。
「偉大な人物であり、僕にとっては真の友人だ。もう37歳だけど、ジジは決して年寄りじゃない。頭の中身はまだまだ少年なんだ。
20歳の頃に持っていたような好奇心、やる気、初々しさをずっと持ち続けている。最高のキャプテンだし、僕が長いキャリアの中で出会った最強のキーパーだ。僕たちの友情は本物で、それは大西洋が2人を隔てても変わらない。それにアッズーリではまだチームメイトだしね」
——ジジは3年後のロシア・ワールドカップでもまだアッズーリの一員だと思う?
「僕はいないだろうけど、ジジは絶対にいるね。40歳でワールドカップ優勝を果たしたディノ・ゾフと同じように、勝利を手に入れるために全力を尽くすと思うな」
インタビュー:パオロ・フォルコリン(ガゼッタ・デッロ・スポルト) interview by Paolo FORCOLIN/Gazzetta dello Sport
翻訳:利根川晶子
(ワールドサッカーダイジェスト2015.8.20号より修正加筆)