【インタビュー】アンドレア・ピルロ「新たな挑戦が必要だった」

カテゴリ:ワールド

パオロ・フォルコリン

2015年09月05日

「来年のEUROでプレーしたいと思っている」

ヨーロッパの第一線は離れたが、代表を退くつもりはない。来夏のEUROにも意欲満々だ。 (C) Getty Images

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——これまでのキャリアを振り返って、唯一無二のゴールを選ぶとしたら?
 
「多くのゴールを決めてきたから、ひとつだけ選ぶのは難しいよ。まあ直近のシーズンで言ったら、トリノとのデルビーで決めたゴールかな。
 
 退場者を出したユーベは10人で、ロスタイムだった。この僕が華麗なボレーシュートを突き刺して逆転勝利さ。サポーターは狂喜乱舞してね。あれは嬉しかった」
 
——勝利はどうだろう? それが一番の勝利ではないでしょ?
 
「そりゃあ、ワールドカップ優勝(06年大会)だよ。あれを経験してしまったら、チャンピオンズ・リーグだろうが、クラブワールドカップだろうが、その他の勝利はどうしても霞んで見えてしまうさ。リッピに率いられたあのチームでの冒険は、一生忘れられないよ」
 
——「来年のEUROでプレーする用意がある」とアンドレアは言った。MLS移籍は代表入りにマイナスにならないかな?
 
「EUROでプレーしたいと思っているのは本当だ。アントニオ(コンテ。イタリア代表監督)が呼んでくれたら、僕はすぐに馳せ参じるよ。アッズーリのユニホームはこれまで僕に多くの感動を与えてくれたし、招集を断るつもりはない。
 
 たしかに一度は代表引退を考えたけど、そんなのは卑怯者のすることだと思って、すぐに考えを改めた。アッズーリが必要としてくれる限り、僕はそれに応えるよ」
 
——それは朗報だ。
 
「去年のブラジル・ワールドカップでアッズーリは、残念ながら無様な姿を晒してしまった(グループリーグ敗退)。だからEUROでは素晴らしいパフォーマンスを見せて、その記憶を消し去りたいね。
 
 アントニオはやる気十分だし、僕たち選手も同じだ。正直、今のアッズーリはそれほど好調ではないけど、EUROまであと1年ある。多くの面でもっともっと向上できると思う。
 
 実はアメリカに出発する前にアントニオと話していてね。MLSは決して生易しいリーグではない、君のことは考慮する。そう言ってくれたんだ。その言葉を信じるよ」
 
——現時点でどこが優勝候補だと思う?
 
「まずトップは、開催国のフランスだ。もちろん地の利もあるけど、デシャン監督が率いるチームには良い選手が揃っている。中盤にはポグバもいるしね。それからもちろんドイツ、スペイン、そして僕たちイタリア」
 
——イングランドは?
 
「イングランドはもう何年も、ここぞというところで失敗してきた。だからこれからも、その調子で行ってほしいね。チームメイトになったランパードは納得しないだろうけど(笑)」
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