女子サッカーに未来はあるのか。“WEリーグ”に託された使命。プロ化初年度の収穫と課題

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2022年05月19日

「みんなでできることをやっていくしかない」(宮間氏)

プロ化により、競技面では各チームが拮抗した戦いを披露。新設の広島R(写真)の健闘も光った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ここまでは、ポジティブな部分を並べてきたが、次年度以降に向けて、WEリーグが整理しなければいけない点も少なくない。

 ウインターブレイクを挟んだ後、観客数が伸び悩んだのは、シーズンに中断期間が生じたことが原因なのか。それとも「前半戦のフィナーレ」「後半戦の開幕」というトピックを周知徹底すれば、ふたつのピークポイントが生み出せるのか。

 試合数が少ないのが認知力低下につながるという意見もある。夏場にプレトーナメントを行なうべきなのか。それとも、ウインターブレイクをなくして、温暖な中立地域で2周目を戦う、3回戦総当たりにすべきなのか。

 秋春制で最も良い季節を当てられる開幕戦やリーグ終盤戦で、今回のようなビッグイベントを仕掛けて、あくまで新しい観客層の取り込みを図るべきなのか。それとも、ホームタウンや試合会場付近をしっかりと踏み固め、寒冷地では10度前後の気温下で行なわれる試合にも足を運んでくれるようなコア層を作り上げるべきなのか。
 
 招待客も含めて観客数を伸ばして、スポンサーを獲得するか。しっかりとチケット代を払ってもらって、入場料収入で勝負すべきか。集客については、クラブごとにアプローチが異なるようだが、リーグとして方向性をまとめるのか。それとも各クラブにとって最良の方法をとらせるべきなのか。こうした問題にひとつずつ、最適解を出していくしかない。

 宮間氏は、性急に結果を出すことを焦らず、関係者一人ひとりが、地に足のついた努力を続けるよう、求めた。

「たくさんの方に来ていただくには、1年目で何人という話ではなくて、私たちの時も、たくさんの先輩方に L リーグから、なでしこリーグと繋いできていただいて、たまたまその通過点にあった数字だと思います。そこを忘れずに、自分たちも歴史を作り上げているひとりだということを忘れずに、みんなでできることをやっていくしかないと思います」

取材・文●西森彰(フリーライター)

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