J3では資金力に勝る山雅は研究・対策の対象に。指揮官が言う「カメレオン戦法」が重要になる
「我々はつねに挑戦者ですし、圧倒的に力のあるクラブではないんで、カメレオン戦法じゃないですけど、いろいろ駆使して、いろんな選手の特徴を出しながら、今後もやっていきたい」と名波監督はあくまで下から這い上がる覚悟だ。
「資金力や規模ではJ1のようなクラブもJ3に参戦してきて、その中で上位2つを狙っていくのは相当難しい」と讃岐の西村監督も話したが、その資金力や規模がある分、松本山雅は徹底的に研究され、対策される。今回の後半のように圧倒的に支配していても、決めきれずに勝てないといった苦境に陥る可能性もある。その壁を破るためにも、指揮官の言う「カメレオン戦法」が重要になってくるのではないか。多様な戦い方を見出し、失点を減らし、得点力をアップする。それができれば自ずから明るい未来が見えてくるはずだ。
讃岐まで訪れた400人のサポーター、そして地元で応援する人々を再び裏切るようなことのない結果を残すこと。それが今季の名波監督とクラブに課される最重要タスクだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
讃岐まで訪れた400人のサポーター、そして地元で応援する人々を再び裏切るようなことのない結果を残すこと。それが今季の名波監督とクラブに課される最重要タスクだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)