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“勝利しか許されない”オーストラリア戦。森保ジャパンの三大必見ポイント【W杯最終予選】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2021年10月11日

どんな形でも先制点が欲しい

システム、選手起用、戦略……“勝利しか許されない”大事な一戦に向け、森保監督はいかなる策を講じるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 打倒オーストラリアのポイントを3つに絞ると「グラウンダーのつなぎを狙う」「センターバックを外したクロス」「変化のあるセットプレー」が挙げられる。

「グラウンダーのつなぎを狙う」は、やはりポステコグルー時代を1つの転機にオーストラリアは高さや強さに頼らず、しっかりとボールをつないで攻めるスタイルにモデルチェンジしており、それが強みになっているが、逆に言うと多少流れが悪くてもそこにこだわってしまう傾向が見られる。

 立ち位置の取り方はいくつもあるが、ある程度、前からハメに行ってもあまりロングボールに逃げないので、高い位置で引っ掛けてショートカウンターを狙えるシーンがある。キープ力のあるトップ下のロギッチにボールが収まってしまうと、その場で奪うのは難しいが、その前のつなぎをうまくカットできれば、大迫勇也のポストプレーやサイドの選手が前向きにボールを持つシーンをうまく作れるだろう。ただ、そこからの切り替えはサウジアラビア以上に早いので、ファーストパスは迷いなく判断していく必要がある。

「センターバックを外したクロス」は、198センチのハリー・サウターと万能型のトレント・セインズバリーが主力を担うセンターバックの対人能力を逆利用してゴールを狙いたい。二人の守備範囲にクロスを上げると大迫やオナイウ阿道を持ってしても、競り勝つのは難しい。しかし、ちょうど彼らの守備を外したファーサイドに上げれば、左右のサイドバックがあまり中央のクロス対応を得意とするタイプではないので、ワイドなポイントからシュートを狙うシーンを作り出せるはずだ。

 もちろんサイドを深く抉ることができれば、マイナスのグラウンダークロスをセンターバックの手前に出して、そこに中盤の選手が走りこむ形から決定的なシュートチャンスを生み出すことは可能だろう。大事なのはそうした形に持っていく起点を作っていくことで、ショートカウンターが有効にはなるが、ビルドアップからも相手の守りが堅い中央を少し外したところに主な起点を見出していきたい。
 
「変化のあるセットプレー」というのは、やはりオーストラリアが高さに自信を持っているので、CKなどでシンプルにボールを上げてもかなり分が悪い。逆にショートコーナーはもちろんのこと、ペナルティエリアから少し外れたところから折り返して、誰かが飛び込んで合わせるなど、ちょっとした変化に対して守備のズレが生じやすい。

 その意味では吉田麻也や冨安健洋などターゲットになれる選手を外寄りに配置して、シンプルに上げる場合も、長身のサウターやロギッチとのまともなエアバトルにならないところでワンクッション入れて、落としたボールに飛び込んで合わせるような形でフィニッシュに行ければ、貴重なゴールを取れる可能性は高い。

 ここまでの3試合で1点しか取れていないだけに、どんな形でも先制点が欲しいが、オーストラリアも基本は勝点3を取りに来るはず。圧倒的にボールを握るような展開は望めないなかで、良い守備から効果的な攻撃につなげていくマインドは大事にしていきたい。

取材・文●河治良幸
 
【PHOTO】絶対に負けられない豪州戦!決戦の地、埼玉スタジアムで前日練習を行った日本代表!
 
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