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高温多湿の敵地で“常識的な戦略”だったサウジ戦… なぜ日本の攻撃は相手の脅威になり切れなかったのか?

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2021年10月10日

古橋亨梧と原口元気の投入で日本ペースに持ち込んだが…

 一方、試合中の采配を見ると、59分の古橋亨梧と原口の投入は、後半序盤に劣勢だった流れを変え、日本のペースに持ち込むことができた。しかし、73分に柴崎岳と鎌田大地に代え、守田英正とオナイウ阿道を投入したタイミングは少し遅かった。
 
 その2分前の71分、柴崎はパスミスにより、フェラス・アルブリカンのゴールをお膳立てしてしまったが、あの辺りの時間帯は柴崎に限らず、吉田麻也もサポートに寄るのが遅れた遠藤航も冨安健洋も、多くの選手が疲労困憊で集中力も下がっていた。

 森保監督は懲罰交代をするタイプではないので、おそらく失点前から想定していた交代カードなのだろう。選手の顔色や様子、動きの鈍さを見れば、そのタイミングは数分早くても良かった。古橋と原口の投入後から、日本は良い時間帯になっていたので、采配で壊したくなかった気持ちはあるかもしれない。しかし、得てしてそういう攻め込んだ後の時間帯が一番危ない。体力も集中力も警戒心も、すべてが落ちるからだ。今回は数分のギャップが悔やまれる。

 また、ビルドアップ面ではオマーン戦と同じく、相手の2トップに寄せられてあっさり追い込まれる場面が多く、非効率的な試合運びにつながっている。ショートカウンター狙いでも、それができない時にゲーム調整する時間を作らなければ体力がもたない。

 次のオーストラリア戦までに解決するような課題とは思わないが、涼しくなった日本の秋のおかげで、非効率的でも走り切れるコンディションに上がっていることを祈る。

文●清水英斗(サッカーライター)
 
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