名古屋――合言葉は「勝って決勝へ」
ルヴァンカップ準決勝第2戦
FC東京対名古屋グランパス
10月10日(日)/14:00/味の素スタジアム
名古屋|準決勝までの戦績
▼準々決勝
1 鹿島(H)〇2-0
2 鹿島(A)〇2-0
[名古屋|FC東京との第2戦展望] ※第1戦の結果は〇3-1
油断大敵の第2戦となる。ホームでの第1戦は3-1と快勝に見えて、FC東京にはまだ勝ち目のある状況に持ち込まれてしまったからだ。
2点を先制し、1点を奪われダメを押す。このアウェーゴールが余分だった。名古屋はもちろん勝てば決勝進出、引き分けでももちろんファイナリストになれるが、2-0という十分に可能な勝ち方を相手のホームで実現された場合、一気に敗退を余儀なくされる。
だからこそマッシモ・フィッカデンティ監督は、「勝利さえすれば次に進める条件が手元にある」とチームを戒めた。勝って決勝へ。これが名古屋の合言葉になる。
ただし力関係はそれほど悲観することもない。サイドバックの人材不足から来る相手の3バックにもきっちりと対応し、スペースの奪い合い、埋め合いという、じりじりとした展開にも堅守をベースに落ち着いた試合運びを見せた名古屋は、第1戦を勝つべくして勝った手応えもある。
2戦合計のレギュレーションの中ではアウェーゴールが余計だっただけで、現状のFC東京に勝つというタスクにおいては名古屋の優位性は高い。最終ラインにキム・ミンテが戻り、木本恭生を中盤で使えるアドバンテージは、第1戦でも高さや中盤のインテンシティ、そしてセットプレーでの得点にも強く表われた。
FC東京対名古屋グランパス
10月10日(日)/14:00/味の素スタジアム
名古屋|準決勝までの戦績
▼準々決勝
1 鹿島(H)〇2-0
2 鹿島(A)〇2-0
[名古屋|FC東京との第2戦展望] ※第1戦の結果は〇3-1
油断大敵の第2戦となる。ホームでの第1戦は3-1と快勝に見えて、FC東京にはまだ勝ち目のある状況に持ち込まれてしまったからだ。
2点を先制し、1点を奪われダメを押す。このアウェーゴールが余分だった。名古屋はもちろん勝てば決勝進出、引き分けでももちろんファイナリストになれるが、2-0という十分に可能な勝ち方を相手のホームで実現された場合、一気に敗退を余儀なくされる。
だからこそマッシモ・フィッカデンティ監督は、「勝利さえすれば次に進める条件が手元にある」とチームを戒めた。勝って決勝へ。これが名古屋の合言葉になる。
ただし力関係はそれほど悲観することもない。サイドバックの人材不足から来る相手の3バックにもきっちりと対応し、スペースの奪い合い、埋め合いという、じりじりとした展開にも堅守をベースに落ち着いた試合運びを見せた名古屋は、第1戦を勝つべくして勝った手応えもある。
2戦合計のレギュレーションの中ではアウェーゴールが余計だっただけで、現状のFC東京に勝つというタスクにおいては名古屋の優位性は高い。最終ラインにキム・ミンテが戻り、木本恭生を中盤で使えるアドバンテージは、第1戦でも高さや中盤のインテンシティ、そしてセットプレーでの得点にも強く表われた。
前所属のC大阪時代にはルヴァンカップで優勝経験があり、自らも準決勝で貴重なゴールを決めている木本は、「自分がここまでこれたのも、やっぱりルヴァンカップのタイトルを獲れたこと、点を取れたことや、ああいう試合をできたことがあるから。名古屋でも頂点に立ちたい」と意気込み、それはチームの誰もが同じ気持ちだ。クラブとしてもリーグカップ決勝は未踏の舞台で、そういった面でもモチベーションは上がるばかり。
ショートカウンター、セットプレー、終盤の巻き返し、と多彩なゴールシーンで第1戦を制した成功体験も、名古屋をアウェーで躍動させるに違いない。過密日程の中では疲労感も隠せないところはあるが、前試合を見る限りはそのスケジュールの中での調整術も名古屋が一枚上手。
ACLなどの過酷な日程を乗り越えてきた経験はダテではなく、「連戦の中ではどれだけ身体を回復できるかというところも、そこは結果にも絶対に(関係してくる)。直接関係あるかは結果論になるけど、全員がそういう意識で取り組めている」と柿谷曜一朗は胸を張った。
その都度のベストメンバーでベストの戦い方を模索し、勝利を追求するチームである。第1戦勝利のアドバンテージも十二分に活用したうえで、屈強の男たちは盤石の敵地戦を展開してくれるはずだ。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
ショートカウンター、セットプレー、終盤の巻き返し、と多彩なゴールシーンで第1戦を制した成功体験も、名古屋をアウェーで躍動させるに違いない。過密日程の中では疲労感も隠せないところはあるが、前試合を見る限りはそのスケジュールの中での調整術も名古屋が一枚上手。
ACLなどの過酷な日程を乗り越えてきた経験はダテではなく、「連戦の中ではどれだけ身体を回復できるかというところも、そこは結果にも絶対に(関係してくる)。直接関係あるかは結果論になるけど、全員がそういう意識で取り組めている」と柿谷曜一朗は胸を張った。
その都度のベストメンバーでベストの戦い方を模索し、勝利を追求するチームである。第1戦勝利のアドバンテージも十二分に活用したうえで、屈強の男たちは盤石の敵地戦を展開してくれるはずだ。
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)