先制ゴールを皮切りに宇佐美が爆発。1対1でも独壇場に。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
序盤は距離感が怪しかったものの、3点をリードしてからは、64分、83分、ロスタイムと枠内シュートを防いで勝利に貢献。
DF
14 米倉恒貴 6
攻撃で上がる場面は多くなかったが、キム・ボムヨンへの対応はほぼ完璧で、やられる場面もなかった。
5 丹羽大輝 6.5
セットプレーやクロスの対応が安定。混雑しがちだった中央でそつなく対応していた。
8 岩下敬輔 6
前へのプレッシャーも厳しく、中途半端なフェイントにも揺さぶられず。失点時のディエゴへの対応だけ甘くなった。
4 藤春廣輝 6
攻撃参加を意識していたが、相手を抜き去ってからのチャンスメイクはわずか。ただ、守備の対応は穴が少なかった。
MF
15 今野泰幸 6
アルセウの高さには苦しんだが、中盤のフィルターとして十分に機能。引いた時間帯の対応が利いていた。
7 遠藤保仁 6
プレースキックでは珍しいミスキックもあったが、前線の動きを見逃さず、宇佐美やパトリックに何度もパスを通した。
13 阿部浩之 6
右サイドで攻撃の起点となった。2点目の場面でも、いくつかの選択肢を作ったうえで、パトリックと宇佐美のコンビネーションを引き出した。
11 倉田 秋 6.5
少し中央に絞ってプレー。パスを出すフェイクからドリブルで持ち出し、アルセウのマークを剥がして1点目をアシスト、3点目につながるシュートは決めたかった。
FW
39 宇佐美貴史 7.5
山形の守備がコンパクトだった前半は苦しんだが、後半早々に先制点を決めて爆発。その後の1対1は独壇場で、周囲も上手く使いながらJ1で自身初のハットトリックを達成した(※J2では、13年10月27日の38節・徳島戦でハットトリック。また、この日の3点目が、G大阪の通算1300得点のメモリアル弾というオマケ付き)
29 パトリック 6
ターゲット役として前線でボールを収め、西河とのマッチアップを制してチャンスを創出した。
交代出場
MF
19 大森晃太郎 6
攻撃で目立つ場面は少なかったが、右サイドの守備の役割はこなした。
MF
17 明神智和 -
バイタルエリアを締める仕事を全う。今野との連係で相手に自由を与えなかった。
DF
6 金 正也 -
試合を締めるクローザーとして出場。最終ラインに入って、ボールを撥ね返した。
監督
長谷川健太 6.5
前節・柏戦の敗戦から立ち直って快勝。終盤は押し込まれたものの、守備のカードを1枚ずつ切って、盤石の采配で締めた。
取材・文:嶋 守生(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

50分の先制点で勢いづいた宇佐美は、59分、62分と立て続けにゴール。山形戦までは、ACLや代表戦などを含めると公式戦8試合連続ノーゴールだったが、第1ステージを最高の形で締めくくった。写真:J.LEAGUE PHOTOS