2028年のロサンゼルス五輪を目指す世代。廣山監督の期待も大きい

足裏やヒールを使ったプレーを見せるなど、多彩な技術も。大型プレーヤーだが、繊細なテクニックも見せる。写真:松尾祐希

U-15日本代表を率いる廣山監督。磯崎のポテンシャルとこれからの成長に期待を寄せる。写真:松尾祐希
ただし、課題を素直に受け止めて、取り組めるのは磯崎の強みでもある。今合宿の冒頭に行なわれたミーティングでは0-1で敗戦した東京五輪・準決勝のスペイン戦を踏まえ、「ゴール前の常識を変える」ための話があった。そこで磯崎も現実を直視。シュート精度を改善するために、自分の考えを再度整理した。
「スペインはワンチャンスを決めて勝利し、日本は逆に決められずに負けた。そこは個人としても心に残っている。なので、スペインのアセンシオのようにワンチャンスを決めて、チームを勝たせる選手になりたい」
今回の活動中も、PA内のシュート精度を高めるためにコーチに教えを乞うた。特に助言を求めたのが相手GKとの1対1。駆け引きをするプレーが苦手だったため、「自分の気持ちを持って四隅に打ち込むことが大事」というアドバイスをもらったという。そうした取り組みが鹿島戦のゴールに繋がったという。
兄は山梨学院高、弟は昌平の下部組織であるFCラヴィーダでプレーするなど、サッカー一家で育った磯崎。ガーナにルーツを持つストライカーは今後どのようなキャリアを歩んでいくのか。U-15日本代表の廣山望監督も磯崎の成長を楽しみにしている。
「PKを決めたところも含めて、ゴールを奪うプレーは彼の武器。前回合宿でも紅白戦でも得点を取りましたし、ひとつ上のU-16代表候補合宿でもゴールを奪いました。ひとつ上の代表に呼んだ時も含め、いずれの代表活動でも課題が見えた。それは本人にも言っていて、周りのスタッフからも『もっと良くなってほしい』という声が出ていました。ただ、(今回の合宿で)結果を出せた点は自信にしてほしい。今後も結果を出し続けて、自信を深めて自分の力でさらに変わってもらいたいですね」
周囲の期待に応えるためにも、所属クラブでの取り組み方が重要だ。今回の合宿で得た自信と課題を自身に還元し、努力を継続していけば日本を牽引するストライカーになる可能性は十分にある。大宮で努力を積み重ね、再来年のU-17ワールドカップはもちろん、2028年のロサンゼルス五輪、2030年のワールドカップで得点源として活躍したとしても不思議ではない。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
今回の活動中も、PA内のシュート精度を高めるためにコーチに教えを乞うた。特に助言を求めたのが相手GKとの1対1。駆け引きをするプレーが苦手だったため、「自分の気持ちを持って四隅に打ち込むことが大事」というアドバイスをもらったという。そうした取り組みが鹿島戦のゴールに繋がったという。
兄は山梨学院高、弟は昌平の下部組織であるFCラヴィーダでプレーするなど、サッカー一家で育った磯崎。ガーナにルーツを持つストライカーは今後どのようなキャリアを歩んでいくのか。U-15日本代表の廣山望監督も磯崎の成長を楽しみにしている。
「PKを決めたところも含めて、ゴールを奪うプレーは彼の武器。前回合宿でも紅白戦でも得点を取りましたし、ひとつ上のU-16代表候補合宿でもゴールを奪いました。ひとつ上の代表に呼んだ時も含め、いずれの代表活動でも課題が見えた。それは本人にも言っていて、周りのスタッフからも『もっと良くなってほしい』という声が出ていました。ただ、(今回の合宿で)結果を出せた点は自信にしてほしい。今後も結果を出し続けて、自信を深めて自分の力でさらに変わってもらいたいですね」
周囲の期待に応えるためにも、所属クラブでの取り組み方が重要だ。今回の合宿で得た自信と課題を自身に還元し、努力を継続していけば日本を牽引するストライカーになる可能性は十分にある。大宮で努力を積み重ね、再来年のU-17ワールドカップはもちろん、2028年のロサンゼルス五輪、2030年のワールドカップで得点源として活躍したとしても不思議ではない。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)