「欲を言えば来年にでも…」U-20日本代表MF樺山諒乃介が抱くパリ五輪とマリノスへの想い

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年09月04日

「まずは山形のJ1昇格のために全力を尽くしたい。パリ五輪、欲を言えば来年にでもA代表に入りたい」

 その気持ちにさらに火をつけたのがこの一戦だった。相手はトップチームではなく、練習生やユースの選手も加わったチームだったが、興國高の同級生で一緒に入団をしたMF南拓都、CB平井駿助なども出場。「やっぱりマリノスがやっているサッカーは本当に魅力的で、今まで自分がやっていたことを、いざ敵としてやってみたら嫌なサッカーをするなと思って『さすがマリノスやな』と思いました」と改めて自分が戻るべき場所としての価値を再確認できた。

 結果を出すことはできなかったが、今後の飛躍への起爆剤を得た樺山は、最後に今後に向けてこう抱負を語った。
 
「限られた現役生活の中でどれだけチャレンジできるかが重要だと思っているし、僕の(これからの)楽しみでもあります。まずは山形のJ1昇格のために全力を尽くしたい。パリ五輪、欲を言えば来年にでもA代表に入りたいけど、まずはしっかりとやるべきことをやる。結果を残していくことに拘っていきたい」

 世界を目指すことにブレはないからこそ、自分の成長のためにチャレンジし続けるのみ。どこまでも貪欲な若きアタッカーは、自らの牙をさらに研ぎ続ける。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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