停滞するなかで本田が示したヒント。
「相手も当然ながら対策を練ってきていたし、中央に人数をかけてセンタリングを上げさせても良いっていう戦術でした。実際にセンタリングは何本も上げたけど、結局そこで決められなかった。戦術自体は間違っていなかったと思いますけどね」
本田はそう前置きしたうえで、打開策と課題についても言及した。
「相手はテンポを遅らせるために守備をしているので、テンポを早くはできない。そういう時は、あえてテンポを遅らせるとか、そういうタメが必要なんですけど、アップテンポのサッカーをしていた流れで、いきなりこういう状況に追い込まれたので臨機応変さが欠けていたのかなという反省はあります」
確かに、本田自身は過去の3試合に比べると、相手を背負ってボールを持つ場面が多く、テンポを変えようとしている様子がうかがえた。問題は、そうした意識をチームとして共有できなかったことだろう。新体制発足からの3試合で、徹底的に縦に速い攻撃の意識を植えつけられた影響もあり、チームとしての「臨機応変」な対応が欠けていたのだ。
新監督の就任からわずか3か月しか経っておらず、宇佐美や柴崎といった若手を加えたチームは、熟成度という意味で発展途上だ。とはいえ、今後のアジア予選でもシンガポールのような相手との対戦は増えるわけで、そこで求められるのは、やはり「臨機応変」さだろう。監督の要求に応えるだけでなく、ピッチの状況を判断して最適なプレーを選択する。シンガポール戦で示した本田のパフォーマンスは、チームにとってもヒントになるはずだ。
本田はそう前置きしたうえで、打開策と課題についても言及した。
「相手はテンポを遅らせるために守備をしているので、テンポを早くはできない。そういう時は、あえてテンポを遅らせるとか、そういうタメが必要なんですけど、アップテンポのサッカーをしていた流れで、いきなりこういう状況に追い込まれたので臨機応変さが欠けていたのかなという反省はあります」
確かに、本田自身は過去の3試合に比べると、相手を背負ってボールを持つ場面が多く、テンポを変えようとしている様子がうかがえた。問題は、そうした意識をチームとして共有できなかったことだろう。新体制発足からの3試合で、徹底的に縦に速い攻撃の意識を植えつけられた影響もあり、チームとしての「臨機応変」な対応が欠けていたのだ。
新監督の就任からわずか3か月しか経っておらず、宇佐美や柴崎といった若手を加えたチームは、熟成度という意味で発展途上だ。とはいえ、今後のアジア予選でもシンガポールのような相手との対戦は増えるわけで、そこで求められるのは、やはり「臨機応変」さだろう。監督の要求に応えるだけでなく、ピッチの状況を判断して最適なプレーを選択する。シンガポール戦で示した本田のパフォーマンスは、チームにとってもヒントになるはずだ。