左ウイングバック、あるいは2トップの一角か
夏の補強がなかったわけではない。しかも、ベルギー1部リーグでの実績を十分持つ選手を複数人獲得し、右SBバルト・ニーウコープのように、オランダリーグ優勝やCL出場経験のある選手も獲った。しかし、マッズ監督は「たとえ世界ナンバーワンの選手がチームに加わったとしても、いきなりレギュラーになることはない」と昨季のメンバーに全幅の信頼を置いている。
これまでのところ、2年越しのオートマティズムは1部リーグの舞台で当たっている。なかでも昨季、19ゴール・8アシストを記録したダンテ・ファンゼイル、17ゴールを挙げたデニス・ウンダフの俊足2トップは1部リーグでも驚異のコンビだ。
5節を終えた時点でファンゼイルは2ゴール・3アシスト、ウンダフは4ゴール・2アシストという立派な数字を残している。第5節のメヘレン戦(3-1でメヘレンの勝利)ではキックオフからわずか13秒で2人のコンビが炸裂し、ファンゼイルが電光石火の先制弾を決めている。
チームのストロングである2トップを活かすべく、どんどん縦に速いパスを送るユニオンにおいて、攻守のつなぎ役のキャスパー・ニールセン、タメを作ったりリズムを変えられるテディ・テウマ主将のセントラルMFコンビは秀逸だ。
ブライトンに籍を置き、今季いっぱいユニオンに貸し出される三笘薫は、戦術がある程度固まったチームの中で自身の特色を出す必要がある。マッズ監督は「私も見たうえで、役員会で彼の獲得を決めた」とベルギーメディアに語っている。
これまでのところ、2年越しのオートマティズムは1部リーグの舞台で当たっている。なかでも昨季、19ゴール・8アシストを記録したダンテ・ファンゼイル、17ゴールを挙げたデニス・ウンダフの俊足2トップは1部リーグでも驚異のコンビだ。
5節を終えた時点でファンゼイルは2ゴール・3アシスト、ウンダフは4ゴール・2アシストという立派な数字を残している。第5節のメヘレン戦(3-1でメヘレンの勝利)ではキックオフからわずか13秒で2人のコンビが炸裂し、ファンゼイルが電光石火の先制弾を決めている。
チームのストロングである2トップを活かすべく、どんどん縦に速いパスを送るユニオンにおいて、攻守のつなぎ役のキャスパー・ニールセン、タメを作ったりリズムを変えられるテディ・テウマ主将のセントラルMFコンビは秀逸だ。
ブライトンに籍を置き、今季いっぱいユニオンに貸し出される三笘薫は、戦術がある程度固まったチームの中で自身の特色を出す必要がある。マッズ監督は「私も見たうえで、役員会で彼の獲得を決めた」とベルギーメディアに語っている。
8月13日付けの全国紙『ヘット・ニーウスブラット』は三笘のユニオン入団を『スペクタルは保証されている』と見出しを打ち、川崎フロンターレで30ゴール・19アシストを決めた前途有望のドリブラーであることを紹介している。
「課題もある。それは守備面。ときおりタスクを見失ってしまう。マッズ監督が厳しく指導することになるだろう。ヨーロッパのサッカーと生活に慣れさせるため、ブライトンは三笘をユニオンにレンタルしたのである」(『ヘット・ニーウスブラット』紙より)
三笘獲得発表の前日、ユニオンは左ウイングバックのアーロン・シグルダルソン(現ACホーセンス)の退団を発表した。このことから三笘が現在レギュラーのロイック・ラプサンや、控えのマテュー・ソリノラと左ウイングバックのポジションを競うことになると見る向きがある。また、2トップの一角として試される可能性も大きい。
マッズ監督は現在採用しているメンバー固定戦略について「いずれ負傷者、疲労、調子の低下などでスタメンを組み替える必要が出てくる。私は控えの選手のメンタルにも気を配りながらやりくりしていきたい」と語る。三笘もまずは控えとしてスタートし、虎視眈々とレギュラーの座を目指すことになるだろう。
取材・文●中田徹
【PHOTO】2021年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち
「課題もある。それは守備面。ときおりタスクを見失ってしまう。マッズ監督が厳しく指導することになるだろう。ヨーロッパのサッカーと生活に慣れさせるため、ブライトンは三笘をユニオンにレンタルしたのである」(『ヘット・ニーウスブラット』紙より)
三笘獲得発表の前日、ユニオンは左ウイングバックのアーロン・シグルダルソン(現ACホーセンス)の退団を発表した。このことから三笘が現在レギュラーのロイック・ラプサンや、控えのマテュー・ソリノラと左ウイングバックのポジションを競うことになると見る向きがある。また、2トップの一角として試される可能性も大きい。
マッズ監督は現在採用しているメンバー固定戦略について「いずれ負傷者、疲労、調子の低下などでスタメンを組み替える必要が出てくる。私は控えの選手のメンタルにも気を配りながらやりくりしていきたい」と語る。三笘もまずは控えとしてスタートし、虎視眈々とレギュラーの座を目指すことになるだろう。
取材・文●中田徹
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