三笘薫はベルギーで躍動できるか。新天地の現状や指揮官の思惑、起用ポジション、出番の可能性について

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2021年08月23日

5節を終えた時点で3勝2敗の4位と幸先よいスタート

東京五輪後にベルギーに渡った三笘。新天地で躍動できるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 スコットランドのセルティックでは古橋亨梧が際立つ活躍を見せ、ドイツのデュッセルドルフでデビューを飾った田中碧には上々の評価が与えられた。フランスのトゥールーズで開幕から試合に絡むオナイウ阿道は先日、待望の移籍後初ゴールを決めた。

 今夏に海を渡ったサムライたちが着々と欧州でのキャリアを刻むなか、三笘薫はどうか。川崎フロンターレからイングランドのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンに完全移籍を果たし、今季はレンタルでベルギーのロイヤル・ユニオン・サンジロワに所属する。

 新天地はどんなクラブなのか。出番を得ることはできるのか。「サッカー選手としてもっともっと成長していきたい」と誓い、新たなステージを求めた24歳の現在地と今後について。

――◆――◆――

 ベルギーリーグ優勝11回を数える名門ロイヤル・ユニオン・サンジロワ(以下、ユニオン)が48年ぶりに1部リーグ復帰を果たし、ベルギーメディアは「モニュメントの返り咲き」と記した。ベルギーサッカー界において、ユニオンというサッカークラブは存在そのものが記念碑なのだ。

 1903−04シーズンに初優勝したユニオンは4連覇を達成。1933年から35年にかけて、彼らは60戦無敗という記録を達成し、『ユニオン60』という異名とともに歴史に名を刻んだ。

 1919年に完成したホーム・スタジアム「スタッド・ジョセフ・マリアン」も“モニュメント”にふさわしい。ブリュッセル南部の住宅地街に面するメインスタンドは当時のはやりのアールヌーボー様式だ。両ゴール裏とバックスタンドはデュダン公園の緑に囲まれている。1920年に開催されたアントワープ・オリンピックでは、ここでサッカー競技の3試合が行なわれた。
 
 アンデルレヒト(34回優勝)、クラブ・ブルージュ(17回優勝)に次ぐ優勝回数を誇るユニオンだが、最後に優勝したのは1934−34シーズンのこと。73−74シーズンに4度目の2部降格の憂き目にあってから48年間、彼らは2部リーグ、3部リーグ、4部リーグで過ごしていた。

 ユニオンが上向き出したのは2018年、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンの傘下に入ってから。ベルギーの2部リーグ所属クラブとしては上々の資金を使えるようになったユニオンは、トップチームの練習施設を40キロほど離れたリールに移し、プロサッカークラブとしての環境を整えた。昨季は、シャルルロワの名将としてならしたフェリチェ・マッズを指揮官に招へいし、2位セランに勝点18もの大差を付けて2部リーグで優勝して自動昇格を勝ち取った。

 今季のユニオンは開幕戦でアンデルレヒトとのダービーマッチを3-1で制し、5節を終えた時点で3勝2敗の4位と幸先よいスタートを切っている。そのキーワードは「継続性」だ。替えの効かない昨季の中心選手の中で、退団したのはMFマティアス・フィクセル(現コルトライク)のみ。システムは3-5-2を今季も踏襲している。

 開幕から5試合、マッズ監督は先発を固定し続けているが、この11人は全員、昨季もユニオンでプレーした選手である。
 
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