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【全プレー解析】23分までノーミスの本田圭佑。開始から4回目のプレー機会で先制点を奪う

カテゴリ:日本代表

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年06月12日

「アタッカーとして確実に階段を踏めている実感はある。ただ、成長速度が遅すぎる」

イラクDF陣のギャップを突いて先制点を奪った本田。「アタッカーとして確実に階段を踏めている実感はある」という。写真:田中研治

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 もちろん、アタッカーが積極的に仕掛けて、ミスをすることは決して悪いことではない。ただ本田はボールを失うリスクを怖れ、決してこわごわしたプレーなどしていない。むしろ前に出て仕掛けた時に、必ず「脅威」を与えていた点も、他の選手との違いに挙げられるだろう。
 
 また、この日の本田はチーム全体のバランスを考え、左ウイングの宇佐美が積極果敢にドリブルで仕掛けることを考慮し、右サイドでしっかりボールをためて時間を作るという役割もこなしていた。本田のいる右サイドでボールを収めて時間を作り、宇佐美のいる左サイドからスピードのある仕掛けをするという、ひとつの流れもできていた。そのチームのバランスをキープするためにも、本田はよりミスのないプレーを心掛けていたように見えた。
 
 後半は交代するまで8回のプレー機会があり、ミスと言える場面はなかった。ただ51分から三度続けて前線にボールを持ち込んだが、いずれもシュートに結び付けられなかった。52分にはドリブル突破を仕掛けて相手にタックルを受けてカットされている。が、その三回とも、長谷部や柴崎らがフォローして日本のマイボールになっているので、今回はミスにカウントしなかった。
 
 長谷部らとのそのあたりの危機管理を含めた阿吽の呼吸は、やはり、この日本代表チームのなかでも絶妙だと言えた。
 
 プレー機会は前半26回と後半8回の計34回、そのうちミスと言えたのは3回のみだった。背番号4が見せたプレーの高い質と安定感が、決して弱小ではない難敵相手に快勝を収めた要因に挙げられるだろう。
 
 本田は柴崎からのスルーパスから抜け出した先制点について、「まだまだ少ないけど、こういう形が増え出しているのは、アタッカーとして確実に階段を踏めているということ。その実感はある。ただ成長速度が遅すぎる。このゴール前へ飛び出す形を、シュートを外してもいいから、毎試合、クラブでもできないといけない」と説明。
 
 また、「今回は幕張での調整(ミランでも行なっていない有酸素運動などが多く組み込まれた)が良かったので、出すことができた。ただ試合が立て込んだりした時、次の試合でも続けて出せないのが、自分が次のステージにいけない理由。この感覚で、常にできるように準備しないといけない」、「今回たまたま(ゴールが)決まったが、追加点を決められそうなところでも決め切れずにいた。ボールを引き出せなかったところもあり、そこは意識していきたい」と自らの課題を挙げた。
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