まとめ~天才脳とは~
だがそういった天才は生まれ持って脳の構造が違うわけではない。雑念のない環境化でサッカーを純粋に楽しみ、対戦相手に勝てば喜び、負ければ悔やむ。感性を大事にしながら良質な直感を育て、“天才脳”が作られた。もしそこでコーチが過剰な指示を与え、冷静な判断をする癖がついていたら、大観衆を魅了する閃きあるプレーはできないだろう。
空間認知能力や運動能力など、天賦の才を授かった選手はいる。しかし至高のエンターテインメントであるサッカーの”天才脳”は生まれ持った才能ではない。「努力で身につけた」という表現も語弊がある。
サッカーの天才には「好きこそ物の上手なれ」という言葉がぴったり合う。今は未熟でも本当に好きなら上達する望みがあることを意味することわざで、好きだからこそ冷静になるより直感が働くし、喜怒哀楽が生まれる。“天才脳”に天賦の要素があるなら、それは「誰よりもサッカーが好き」な感情かもしれない。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
※サッカーダイジェスト2021年6月24日号から一部を加筆修正して転載。

脳科学者PROFILE
篠原菊紀
しのはら・きくのり/諏訪東京理科大学共通教育センター教授。専門は脳科学、健康教育学、精神衛生学。頭葉をターゲットに、光を使って脳の活動を調べている。『男の子の脳を伸ばすのはどんな親?』(宝島社)など、著書は多数。フジテレビ『今夜はナゾトレ』などテレビ番組での解説や監修なども務めている。
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