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【女子ワールドカップ】課題と収穫が混在したスイス戦。澤の存在は希望も、守備面に大きな不安を残す

カテゴリ:日本代表

馬見新拓郎

2015年06月09日

澤の存在は心強い限り。

国際Aマッチ200試合出場を達成した澤(10)と150試合出場を達成した宮間。ともに記念のゲームとなった。(C) Getty Images

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 それでも、結果以外に収穫はあった。それが国際Aマッチ200試合出場を達成した澤の存在だ。
 
 直前の強化試合、ニュージーランド戦、イタリア戦に続きこの日も先発した澤は試合後、祝福の花束を手にミックスゾーンに現われた。
 
「どんな大会も初戦が大事。それでしっかり勝利を収めたことで、チームの勢いにつながると思う。スピードがあって個人の能力が高いスイスからの失点は避けたかった。身体を張りながらよく守った」と、白い歯を見せてホッとした表情を浮かべた。
 
 前述の強化試合と同様に、ワールドカップ本番となったこの試合でも力の限りピッチを走り、最後まで足を伸ばしてボールを奪いに行き、粘り強い守備を見せた。
 
「同じ節目の試合(宮間が国際Aマッチ150試合出場を達成)を迎えて、さらに得点を決める(宮間)あやは流石。こんな大きな舞台でふたり揃って試合に出場できた。今日の勝利はサッカー人生の中でもすごく嬉しい出来事のひとつ」と、記録や数字にはこだわらない主義の澤がこの日は笑顔を絶やさなかった。
 
「試合後の選手たちの疲れた感じを見ると、やっぱり人工芝で重さみたいなものを感じていたと思う。少しずつ慣れていくと同時に、次の試合もタフなものになるからしっかり休養して食事もしっかりとって、良い状態にして臨みたい。もちろん得点に絡めればいいけど、チームの結果が最優先。これからもチームのために一生懸命プレーしたいと思う」
 
 最後のワールドカップと決めている今大会でもその存在感は増している。幾度もチームを窮地から救ってきた背番号10が力強くプレーできているのは、今後の戦いに向けて大きなプラスだ。
 
取材・文:馬見新拓郎(フリーライター)
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