【女子W杯】澤、宮間ら大会連覇に挑む「なでしこジャパン」23人を紹介!

カテゴリ:日本代表

西森彰

2015年05月01日

GKは過酷なレギュラー争いを展開。SBでは有吉がレギュラーを掴めるか。

最終ラインは岩清水を中心に前回大会から主力を務めるメンバーが並ぶ。連係面はまったく問題ない。 (C) Getty Images

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 5月1日、カナダ・ワールドカップに挑むなでしこジャパンのメンバーが決定した。ここではその23人を紹介する。

【PHOTO】なでしこジャパンW杯メンバー23人が決定!

【写真で振り返る】なでしこ、歓喜の2011W杯優勝 


GK
1福元美穂(湯郷ベル)
 身長こそ他のふたりに及ばないが、強靭なメンタルと正確なコーチングでDF陣からの信頼は厚い。07年の中国大会、08年の北京五輪、12年のロンドン五輪では正GKを務め、11年のドイツ大会では出場機会に恵まれなかったが、真摯にトレーニングに励む姿は指揮官から高く評価された。
 
 レギュラー争いは過酷だが、どのような形でもチームに好影響を及ぼす存在だ。


18海堀あゆみ(INAC)
 4年前のドイツ大会では正GKを務め、世界一獲得に大きく貢献。アメリカとの決勝戦では、同点のまま迎えたPK戦で相手のシュートを2本セーブし、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
 
 続くロンドン五輪以降は福元、山根との争いのなか、出場機会が減少したが、今季のなでしこリーグでは堅実な守備でINACの開幕5連勝に貢献するなど状態は良い。

21山根恵里奈(千葉L)
 男子にも見劣りしない187センチの高身長が武器。09年に鳴り物入りで加入した東京電力マリーゼでは、チームが11年に休部してしまうなど苦労を重ねたが、12年にはなでしこジャパンに初選出された。
 
 今季は勤務先から労働時間短縮の配慮がなされ、リーグ戦では「クロスがゆっくり見える」と口にするほどの好調だ。新守護神としての期待は高い。
 
DF
2近賀ゆかり(INAC)
 07年の中国大会からなでしこジャパンの右サイドを支える不動のSB。ただ、“サイドの職人”というイメージが定着しているなか、ベレーザ時代は松田岳夫監督(現INAC監督)の下、様々なポジションで起用され、昨季まで所属したアーセナルLではボランチに挑戦した。
 
 プレーの幅を広げているだけに要所で気の利いた活躍を見せてくれそうだ。
 
3岩清水梓(ベレーザ)
 代えの利かないディフェンスリーダー。身長差を苦にしない空中戦の強さ、優れたカバーリング、正確なフィードはどれをとっても一級品だ。
 
 4年前のドイツ大会の決勝、アメリカ戦では、延長戦終了直前にレッドカードを提示され、優勝決定の瞬間はスタジアムの通路で迎えた。それだけに、今度こそ歓喜の時をピッチの上で味わいたい。
 
4熊谷紗希(リヨン/フランス)
「次期キャプテン」の呼び声が高く、宮間らとチームを牽引し、大会連覇へ挑む。ボランチ出身で、ビルドアップ能力は非常に高い。「体調を崩したり、怪我で練習を休んだりすることがほとんどない」(佐々木監督)と計算が立つ点も魅力だ。
 
 前回のドイツ大会では、直前に負傷した頭部に包帯を巻き、初戦を戦い抜くなど根性を見せた。欧州の名門・リヨンで得た経験をチームに還元したい。
 
5鮫島 彩(INAC)
 攻撃参加の意識が高い左SBとして日本のサイドアタックを支える。12年のロンドン五輪以降、度重なる怪我に見舞われ、「自分自身への期待値を低く見積もっていた」とやや自信をなくしていた。
 
 しかし、昨年10月のカナダ遠征で代表復帰を果たすと、カナダとの親善試合では決勝ゴールをマーク。鮮やかな復活劇を見せた。今季はINACへ移籍し、コンディションの良さを見せる。

12上尾野辺めぐみ(新潟L)
 柔軟性が光るレフティ。新潟Lでは対戦相手や状況に応じてFWからボランチまで幅広くこなし、なでしこジャパンでは主に左SBを務める。
 
 特筆すべきはパワー、スピード、正確性の三拍子が揃ったその左足。セットプレーでは右の宮間と並べて“2枚刃”として起用すれば面白いはず。世界一となったドイツ大会組のひとりとして経験値も高い。

19有吉佐織(ベレーザ)
 両SBを遜色なくこなせる器用さが売り。代表の常連ではあるものの、世界大会となるとなぜかメンバーから落選。大舞台を経験できずにきたが、今回ようやくその切符を手にした。
 
 ロンドン五輪以降、海外挑戦した近賀、怪我の鮫島に代わりSBのレギュラーを務めてきただけに、本大会でもその座を守りたい。ドリブル突破だけでなく、正確性を増したクロスにも注目だ。

20川村優理(仙台L)
 これまで今ひとつ存在感がなかったが、昨年5月のアジアカップでアピールに成功すると、続く10月のカナダ遠征、今年3月のアルガルベカップと一連のテストを経て、指揮官の信頼を勝ち取った。
 
 今季のなでしこリーグでは、ボランチながら4ゴールを挙げ、得点ランク2位タイに位置する(5月1日現在)。代表ではボランチ、CBでの起用が濃厚だが、セットプレーでの得点力に期待だ。

23北原佳奈(新潟L)
 CBのバックアッパーとして選出。代表ではこれまで出番を待ち続け、昨年9月のアジア大会でチャンスを射止めた。対人能力に優れ、セットプレー時の得点能力も高い。
 
 空中戦の強さも売りで「海外にはもっと高い選手もいる。それでも、ヘディングの競り合いでは絶対に負けたくない」と力が入る。今季は開幕前に負傷で出遅れたが、順調に回復。ワールドカップには万全の状態で臨む。
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