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金田喜稔がNZ戦を斬る!「谷に助けられたゲーム。久保や田中の思い切ったミドルも評価したい」【東京五輪】

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年08月01日

決められなかったが評価したい

73分の田中のミドルは惜しかった。“打てる”能力はあるだけに、どんどん狙っていってほしい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 出場停止の酒井に代わって、右サイドバックで先発起用された橋岡も頑張っていたね。果敢に攻めに出ていってクロスを入れる。でも……僕の感覚では、チーム全体のリズムやタイミングとちょっと合っていなかったように感じた。

 そこでそのプレーを選択? というシーンが少なくなかったけど、でもそれはしょうがない部分もある。ずっと出ていた酒井と比べても、周囲との共通理解に差があるのは当然。そのなかでも、橋岡なりの良さは出せていたとは思う。

 あとは、やっぱり林にせよ、上田にせよ、FWに点を取ってほしかった。フランス戦では途中出場の前田が得点したけど、1トップのレギュラー格であるふたりがゴールという結果を出すことで、またチームはひとつ乗ってくるはず。

 繰り返しになるけど、上田にはビッグチャンスがあった。82分、堂安の折り返しに反応して至近距離から狙ったけど、シュートはGKのほぼ正面に。プロの世界でストライカーとして生きているなら、あれは絶対に決めないといけない。シュート技術は非凡ものがある選手。次は確実に仕留めてほしい。

 いかにゴールを奪うかということに関しては、非常に良いチャレンジがあった。70分には久保が、73分には田中がそれぞれ思い切ったミドルを打った。決められなかったとはいえ、評価したいプレーだ。ゴールはシュートしなければ生まれない。当たり前のことだし、昔から言われているけど、これは真理だと思う。
 
 こういう大きな大会では、相手DFに当たってコースが変わり、決まることがよくあるものだ。打たないことには始まらない。そういう気持ちは忘れずに持っていてほしい。

 準決勝の相手はスペイン。大舞台で世界のトップクラスの相手との真剣勝負。最高だね。目標の金メダルまで、あと2つ。しっかりとリカバーして、期待に応える戦いを見せてほしい。

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