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なでしこジャパン、紙一重のグループリーグ突破…スウェーデン戦の勝機はどこにある?【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

西森彰

2021年07月29日

スウェーデンは最終戦でターンオーバー。余力のある相手にどう立ち向かう?

熊谷や岩渕など主力がフル出場した日本。中2日で行なわれる準々決勝への影響も懸念される。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 後半に入ると、高倉麻子監督は、前線の運動量と得点を期待して、田中美南を投入。54分、強烈な左足を持つ遠藤純と得点力と運動量を併せ持つ選手を、早めに投入。さらに勝負所の66分、長谷川唯に代わってチーム最年少の木下桃香を入れる。ボールを横に動かすだけのセットプレーも、ペナルティエリア内の選手へ合わせるボールが出てきた。

 こうした積極策が、功を奏し、岩渕のアシストで田中がゴール。交代を引っ張り過ぎたイギリス戦の苦い教訓は、ここで活かされた形になった。とは言え、田中のゴールが生まれるほんの数分前、バーの下を叩いたララのシュートがゴールに転がり込んでいたら、グループリーグ突破は苦しくなっていただろう。試合内容では勝っていたが、勝負の点では紙一重だった。

 ベスト8で対戦するのはグループG1位のスウェーデン。アメリカ、オーストラリアを連破し、グループリーグ突破を決めて臨んだ最終戦は、ターンオーバーで先発メンバーを一新。アスラニなどの主力選手は、身体を動かす程度の起用に止めた。そんなチーム構成で、ニュージーランドから2対0の勝利を収めている。

 一方の日本は、チリを相手に、攻撃の軸・岩渕と、守備の要・熊谷紗希、そして清水らを90分間、使わなければいけなかった。同じ宮城スタジアムで行なわれた2チームのグループリーグ最終戦を比較すれば、パフォーマンスを比べても、次戦への余力を比べても、スウェーデンに軍配を上げざるを得ないだろう。
 
 ただし、この日のパフォーマンスは3日後の試合に何かを約束するものではない。スウェーデンは、スタイル的に同一系統のチームと試合をこなしてきて、プレースタイルに戸惑う可能性はある。日本は、1、2戦でスピード&パワーの欧米勢のフィジカルは体感済み。そのギャップを活かして先手を奪いたい。

 あとは、戦術を含めた引き出しがどこまで残っているか。セットプレーの変化に見られるように、グループリーグでは敢えて封印してきたものもあるはず。そして林、木下の活躍に見られるように、バックアップメンバーの立場からスタートした選手たちも士気は旺盛。こうした、控えメンバーを活用したベンチワークにも期待したい。

取材・文●西森 彰(フリーライター)
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