フランス戦の先発は大注目。監督が難しい決断を迫られる
【③前線の選手のハードワークのスタンダード化】
林選手を筆頭にメキシコ戦に関しては、ハイプレスからのスプリント、そして長い距離の裏への飛び出し、1対1の仕掛けとたくさんのタスクをこなす4人がいました。
ただどれかをやっておけばいいということではなく、すべてをやり切る感覚でプレーしていたからこそ、後半途中までメキシコにボールを持たれたとしても大崩れすることはありませんでした。
これが強調されたのは、後半交代で入ってきた選手のポジション取りや運動量。そこでよりスタメンの選手のインテンシティーの高さが際立つ結果となりました。
【④ダブルボランチの精度、そして個々の選手の成長速度】
同じポジションをしているものからして、遠藤航選手と田中碧選手、ふたりのクオリティーの高さには目を奪われました。ボール奪取から持ち上がる力強さ、相手のカウンターや攻撃の起点を潰す速さ、退場を引き出した堂安選手へ出した田中選手の裏へのフィードパス。まさに攻守両面で支える黒子役です。
ここに引っ張られたのか、前線の林選手を筆頭にクオリティーがぐんぐん上がっていっています。元々力がある選手が自信を持ってプレーできていることで、高いレベルへと駆け上がっている感覚が見ていて感じられます。
以上の4つのポイントが相まって、メキシコ戦の勝利を得られたのではないでしょうか。
最後に、次のフランス戦。勝てば文句なし、引き分けでも突破できる。でも、負ければ敗退の可能性が出てくる難しい試合になります。
このままのメンバーでグループリーグの連戦を駆け抜けるのか、それともミックスして最終戦を闘うのか。いまのスタメンの選手たちは完成されてきているうえに、どんどん成長もしているだけに、非常に難しい決断を森保一監督はしないといけません。
明後日のフランス戦のスタメン発表、これは本当に興味深いです。
<了>
橋本英郎
林選手を筆頭にメキシコ戦に関しては、ハイプレスからのスプリント、そして長い距離の裏への飛び出し、1対1の仕掛けとたくさんのタスクをこなす4人がいました。
ただどれかをやっておけばいいということではなく、すべてをやり切る感覚でプレーしていたからこそ、後半途中までメキシコにボールを持たれたとしても大崩れすることはありませんでした。
これが強調されたのは、後半交代で入ってきた選手のポジション取りや運動量。そこでよりスタメンの選手のインテンシティーの高さが際立つ結果となりました。
【④ダブルボランチの精度、そして個々の選手の成長速度】
同じポジションをしているものからして、遠藤航選手と田中碧選手、ふたりのクオリティーの高さには目を奪われました。ボール奪取から持ち上がる力強さ、相手のカウンターや攻撃の起点を潰す速さ、退場を引き出した堂安選手へ出した田中選手の裏へのフィードパス。まさに攻守両面で支える黒子役です。
ここに引っ張られたのか、前線の林選手を筆頭にクオリティーがぐんぐん上がっていっています。元々力がある選手が自信を持ってプレーできていることで、高いレベルへと駆け上がっている感覚が見ていて感じられます。
以上の4つのポイントが相まって、メキシコ戦の勝利を得られたのではないでしょうか。
最後に、次のフランス戦。勝てば文句なし、引き分けでも突破できる。でも、負ければ敗退の可能性が出てくる難しい試合になります。
このままのメンバーでグループリーグの連戦を駆け抜けるのか、それともミックスして最終戦を闘うのか。いまのスタメンの選手たちは完成されてきているうえに、どんどん成長もしているだけに、非常に難しい決断を森保一監督はしないといけません。
明後日のフランス戦のスタメン発表、これは本当に興味深いです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。今季は5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。Jリーグ通算/478試合・22得点(うちJ1は339試合・19得点/2021年7月25日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
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はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。2019年からJFLのFC今治に籍を置き、入団1年目で見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。今季は5月2日の第7節のテゲバジャーロ宮崎戦で、J3最年長得点(41歳と11か月11日)を記録。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。Jリーグ通算/478試合・22得点(うちJ1は339試合・19得点/2021年7月25日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
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