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昨冬の選手権優勝DFが“東京都1部”山梨学院大快進撃の原動力に! 関東リーグ勢連破で初の全国出場に大きく貢献

カテゴリ:大学

安藤隆人

2021年07月22日

「足りない部分が選手権を通じて炙り出されるという現実を見ました」

山梨学院大は創部以来初の全国大会出場。写真中央は一瀬とCBでコンビを組むフォファナ・マリック。写真:安藤隆人

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 さらに優勝という最高の結果を手にした選手権で、彼は自分のリアルな立ち位置を目の当たりにしたことで、大学での野望はさらに膨らんでいった。

「優勝こそしましたが、試合を通じて前へ出て何かをするというより、後ろのカバーリングのウェイトが大きくなってしまい、自分のプレーを出しきれなかった印象があります。それに決勝の青森山田戦は自分が長所としていた空中戦でも負けることが多かった。特に感じたのが、(相手の)ロングスローの競り合いはうまく行っても攻撃面では歯が立たない部分があった。レベルが高い相手になると自分の長所も消されてしまうんだと感じましたし、僕の足りない部分が選手権を通じて炙り出されるという現実を見ました。だからこそ、大学でもっと成長しないと上のレベルに行けないと危機感を持ちました」

 強い覚悟と決意を持って山梨学院大に進んだからこそ、ひとつの結果が出た瞬間に前述したあの言葉が心の底から湧き出てきた。側から見ても、マリックの対人の強さを学んだことで、彼の1対1の対応力は明らかに高校時代より成長を遂げているし、コーチングの質も向上している印象を受けた。

「一緒にCBコンビを組んでプレーすることが本当に楽しいです。マリック君はカバーリングもうまいので、僕もマリック君のようにどちらもできる選手にならないといけないと日々感じていますし、前へのアタックは成長している手応えは自分でも感じています」

 続く準決勝では同じく全国大会初出場を決めた産業能率大に1-2で敗れ、惜しくも決勝進出とはいかなかったが、大きな挑戦権を手にしたことで、一瀬はさらに今後の成長に目を向けている。
 
「守備だけではなくビルドアップをもっと成長させないと、総理大臣杯では戦えないし、来年もし関東リーグに上がれたとしても厳しいと思うので、そういうところを意識しながら、あと半年、このアミノバタイルでの経験を糧にして成長していきたいし、チームとして勝ち癖をつけていきたいと思います」

 全国の頂点を見た男だからこそ、『その先』の世界を見ようとより向上心を強くさせる。一瀬の下克上はこの大会で終わることはないだろう。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

 
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