そして、前半の終わり間際に左サイドを突破した久保のクロスから堂安の先制点が生まれる。改めてゴールシーンを振り返れば、久保は近くにいた相馬にボールを流したのか、相馬の後ろから走り込んできていた堂安も視野に捉えて出したのか、そのへんは分からないけど、いずれにしても、チャンスで決めきる堂安は見事だった。
１点リードで迎えた後半、日本は大幅にメンバーを入れ替えた。連係面などで難しい部分はあったかもしれないけど、スペインのパス回しに対し、ボールホルダーにプレッシャーをかけられない場面が目についた。
チャンスで決めきる堂安は見事だった
フレッシュな選手が後半のピッチにはいたにもかかわらず、少し迫力を欠いてしまった印象だ。森保監督も物足りなさを感じていたのではないだろうか。その点は、五輪開幕までの短い時間の中で修正していくとは思う。ディフェンスラインが下がりすぎてしまった時にどうするかも含めて。
実際、後半は押し込まれたなかで１失点。リードを守り切れず、勝ち切ることはできなかった。もっとも、負けてはいないのだから、下を向く必要はまったくない。むしろ収穫のほうが多かった試合だと感じているし、良い状態で南アフリカとの初戦を迎えられると期待している。
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