過去にはサイドバックやウイングバックも主戦場に
小池がフィニッシャーの能力を開花させたのは、近年のことである。6年ぶりに東京Vに復帰した2019年、キャリア初の二桁ゴールとなる16得点をマークし、翌年も7得点。プロ13年間でコツコツ積み重ねた通算22得点を、たったの2シーズンで上回った。
元来はスピードやドリブルを武器とする前線の選手で、浦和ユース、トップに昇格した浦和ではフォワード登録。2009年、出場機会を求めてザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に期限付き移籍をして以降、サイドバック、ウイングバックを主戦場とするようになる。
「当時の佐野達監督から『後ろ、やったことがあるか?』と訊かれ、左サイドバックに入ったのがきっかけです。もしかするとフォワードでやりたいと言えたかもしれませんけど、その時はピッチに立つことが何よりも優先され、そこに自分の知らない多くの学びがあると思えたので。チームに貢献し、試合に出続けることでしか得られないものがあり、攻守両面、さまざまな経験を積めたのは大きかったですね。プロを長く続けるためのベースを築くことができた」
その柔軟な姿勢、旺盛な吸収力が小池の選手像を形成したと言えるだろう。チームに役立つことを第一に考え、多くの監督から戦力として必要とされた結果、通算出場試合数は400を超えた。やや便利に使われすぎたきらいはあるが、真摯な取り組みを崩さなかったことで現在の姿がある。
元来はスピードやドリブルを武器とする前線の選手で、浦和ユース、トップに昇格した浦和ではフォワード登録。2009年、出場機会を求めてザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に期限付き移籍をして以降、サイドバック、ウイングバックを主戦場とするようになる。
「当時の佐野達監督から『後ろ、やったことがあるか?』と訊かれ、左サイドバックに入ったのがきっかけです。もしかするとフォワードでやりたいと言えたかもしれませんけど、その時はピッチに立つことが何よりも優先され、そこに自分の知らない多くの学びがあると思えたので。チームに貢献し、試合に出続けることでしか得られないものがあり、攻守両面、さまざまな経験を積めたのは大きかったですね。プロを長く続けるためのベースを築くことができた」
その柔軟な姿勢、旺盛な吸収力が小池の選手像を形成したと言えるだろう。チームに役立つことを第一に考え、多くの監督から戦力として必要とされた結果、通算出場試合数は400を超えた。やや便利に使われすぎたきらいはあるが、真摯な取り組みを崩さなかったことで現在の姿がある。
東京Vの永井秀樹監督の志向するサッカーにおいて、高い位置を取り、チャンスではゴール前に入っていくワイドストライカーのポジションはまさにうってつけだ。小池は戦術の中核を担うキーパーソンである。
「『シュートを決めなければ』と力が入りすぎるとゴールは逃げていく。適度に力を抜いてボールを止め、正確なミートを心がけています。目指すは20得点。16点のキャリアハイを更新することに目標を置くと、見込みより低い数字になりそうですから。こうして得点ランクの上位に立ってシーズンを戦えるのは、監督やチームメイト、そして応援してくれる人たちのおかげ。丈夫な身体に産んでくれた親にも感謝です。特別なことは何もしていないのに、大きな故障もなくここまでやってこられた」
シーズンの最後、遅咲きのストライカーが頂点に立てば、これはもう快挙を超えて事件だ。
「『シュートを決めなければ』と力が入りすぎるとゴールは逃げていく。適度に力を抜いてボールを止め、正確なミートを心がけています。目指すは20得点。16点のキャリアハイを更新することに目標を置くと、見込みより低い数字になりそうですから。こうして得点ランクの上位に立ってシーズンを戦えるのは、監督やチームメイト、そして応援してくれる人たちのおかげ。丈夫な身体に産んでくれた親にも感謝です。特別なことは何もしていないのに、大きな故障もなくここまでやってこられた」
シーズンの最後、遅咲きのストライカーが頂点に立てば、これはもう快挙を超えて事件だ。