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全盛期のPL学園野球部で春夏準優勝… 旗手怜央、父から譲り受けた身体能力と、人生を照らした言葉【五輪代表エピソード】

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年06月23日

悪い時に必要な課題の把握をしながらも、いかに引きずらないで次に繋げていけるか。父の言葉が力に

静岡ユース選抜として出場したSBS杯。写真:安藤隆人

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 そして今季は左サイドバックの一番手である登里享平の離脱などもあり、左サイドバックにコンバート。両足で正確かつ強度の高いキックを蹴れる特性を生かして、右と変わらぬハイパフォーマンスを見せると、U-24日本代表でも左サイドバックとして起用されるようになった。

 日本サッカー界全体を見ても、人材がなかなかいない左サイドバックのポジションをこなしながら、いざとなれば右も出来るし、かつ本職であるFWとトップ下に加え、ウイングと中盤全てをこなせるアタッカーとしての顔を持つ。

 18人という普段の国際大会より少ないメンバーで戦わないといけない五輪代表において、彼は一気に希少価値の高い存在となり、当落線上の存在から必要不可欠な人材となった。彼のメンバー入りに異を唱える人は少ないのではないかと、筆者は思っている。

「父から『良いプレーが出来なかったとしても、落ち込みすぎると、次のプレー、試合に影響するから切り替えることも大事だぞ』と常に言われてきました。それは自分でも大切にしている言葉で、悪い時に必要な課題の把握をしながらも、いかに引きずらないで次に繋げていけるか。この意識は本当にベースになっています」
 
 彼のプロに入ってからの成長ぶりを見ても、この気持ちは一切変わっていないだろう。むしろプロに入ってからの方が、ポジションが目まぐるしく変わる自分にネガティブな気持ちが生まれることもあったかもしれない。だが、それを切り替えて、時には受け入れて前に進んだことで、今回のメンバー入りを射止めた。

 偉大な父の言葉は自分の人生を照らす道標となる。それを改めて実感したであろう旗手の目には、自身が進むべき道がさらにクリアに見えているはずだ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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