ただただ運と言うしかないのだろう
一方で、結果的に1年延期に足を引っ張られた選手もいる。
例えば、杉岡大暉。2017年U-20ワールドカップにも主力として出場した杉岡は、左利きでサイズがあり、このチームでも中心的なDFのひとりだった。昨年1月のアジアU-23選手権の時点で登録メンバーを予想するなら、杉岡を加えない人はほとんどいなかったに違いない。
しかしながら、昨季湘南から鹿島へと移籍した杉岡は出場機会を大きく減らし、このチームの招集からも遠ざかる結果となった。
あるいは、渡辺剛。一昨季大卒ルーキーとしてFC東京に加入したセンターバックは、空中戦と対人の強さで頭角を現し、一躍このチームでも主力候補に名乗りを上げた。だが、昨季から今季にかけては、怪我もあって不調が続いた。今年3月のアルゼンチン戦には出場したものの、状況を劇的に変えるまでには至らなかった。
とはいえ、1年延期による泣き笑いは、必ずしも選手個人の好不調によるものだけとは限らない。
例えば、杉岡大暉。2017年U-20ワールドカップにも主力として出場した杉岡は、左利きでサイズがあり、このチームでも中心的なDFのひとりだった。昨年1月のアジアU-23選手権の時点で登録メンバーを予想するなら、杉岡を加えない人はほとんどいなかったに違いない。
しかしながら、昨季湘南から鹿島へと移籍した杉岡は出場機会を大きく減らし、このチームの招集からも遠ざかる結果となった。
あるいは、渡辺剛。一昨季大卒ルーキーとしてFC東京に加入したセンターバックは、空中戦と対人の強さで頭角を現し、一躍このチームでも主力候補に名乗りを上げた。だが、昨季から今季にかけては、怪我もあって不調が続いた。今年3月のアルゼンチン戦には出場したものの、状況を劇的に変えるまでには至らなかった。
とはいえ、1年延期による泣き笑いは、必ずしも選手個人の好不調によるものだけとは限らない。
今回OAとして酒井宏樹が選ばれたが、もし1年前だったら、久しぶりのチャンピオンズリーグ参戦を控えたマルセイユが招集に応じてくれただろうか。仮に招集できなかったとして、もし他のポジションの選手、例えば大迫勇也がOAで選ばれていたとしたら、代わって上田綺世が外れていたかもしれないし、逆に菅原由勢はメンバー入りしていたかもしれない。
だとすれば、彼らの泣き笑いを分けたのは、ただただ運と言うしかないのだろう。つまりは、東京オリンピック開催の1年延期が生んだ、偶然のドラマである。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
【日本代表PHOTO】東京オリンピックに挑む、選ばれし18選手を紹介!
【なでしこジャパンPHOTO】東京オリンピックに挑む、選ばれし18選手を紹介!
だとすれば、彼らの泣き笑いを分けたのは、ただただ運と言うしかないのだろう。つまりは、東京オリンピック開催の1年延期が生んだ、偶然のドラマである。
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