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全試合無失点!激戦区千葉を制した流経大柏、圧巻の強さの陰に主将が取り入れた意見を出し合える環境づくり

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年06月21日

ハイプレスをしながらも、主導権を握るポゼッション、相手をひっくり返すカウンターの全てができるチームに

決勝では暁星国際を相手に6得点。圧巻の強さで優勝を飾った。写真:滝川敏之

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 この渋谷の起点が奏功して、立ち上がりからペースを握ると、前半だけで3-0のリードを得ることに成功した。先制点は渋谷の右CKからDF長谷部陽也がヘッドで決めたもの。2点目もチャンスと見るや、「松本に下がるようにコーチングをしてから上がった」とリスクマネジメントをしながら、右サイド深い位置でボールを受けると、「相手が飛び込んでくるのと、右から小林が裏を狙っているのが見えた」と中へ切れ込むと見せかけて、 相手DFの股を抜くスルーパスを右アウトサイドで送り込んだ。このパスが通り、小林のカットインからのシュートのこぼれを、FW石川裕雅が蹴り込んで2点目が生まれた。

 2点に絡む活躍を見せた前半から、後半に入っても渋谷の躍動は止まらない。ビルドアップで田口と共に攻撃の起点を作り出すと、5-0で迎えた80分にはトドメの6点目を突き刺し、ゴールラッシュを締めくくった。
 
「目標としていた無失点優勝ができて良かった。でも、僕らは全国優勝と、高校サッカーの中でも前線からのハイプレスをしながらも、主導権を握るポゼッション、相手をひっくり返すカウンターの全てができるチームになることが目標。ハイレベルなことを求めているのは分かっているからこそ、逆にやりがいがある。難しいことをやるなら全員でコミュニケーションをとりながら、全員でトライしようという環境になっているからこそ、これからもみんなでひとつずつ積み重ねていきたいと思います」。

 目標は結果と内容がリンクしたサッカー。この目標への渇望がある限り、チームはさらに成長していく。その中心にいる渋谷の存在感はこれからもますます高まっていくだろう。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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