小泉にとって大きなきっかけとなったに違いない柏木からのメッセージ
そんな川崎戦後のある日、小泉にメッセージが届いた。送り主は柏木陽介だった。文面にはこう記されていたという。
「もっとやらなければならないとか、チームのためとかになりすぎず、『自分の得意なプレーを出すこと。もっと楽しむことを考えてもいいんじゃないか』そんなメッセージをもらった」(小泉)
思えば柏木がそうだった。自分がチームを勝たせる。そう意気込むあまり、敗戦を必要以上に背負いこみ、自身の不甲斐なさに落ち込む姿をしばしば見た。
試合後のミックスゾーンで「得意なプレーを出す」「もっと楽しむ」と自分に言い聞かせるように繰り返した。
「もっとやらなければならないとか、チームのためとかになりすぎず、『自分の得意なプレーを出すこと。もっと楽しむことを考えてもいいんじゃないか』そんなメッセージをもらった」(小泉)
思えば柏木がそうだった。自分がチームを勝たせる。そう意気込むあまり、敗戦を必要以上に背負いこみ、自身の不甲斐なさに落ち込む姿をしばしば見た。
試合後のミックスゾーンで「得意なプレーを出す」「もっと楽しむ」と自分に言い聞かせるように繰り返した。
またこのメッセージは、小泉と自分をどこか重ねていた柏木から、大敗にうちひしがれるであろう小泉へのアドバイス。それとともに、チームを離れてしまった申し訳なさと、これからの浦和を託す、そうした強い思いがあったはずだ。
これがすべてを変えたわけではないが、その後の活躍を考えれば、小泉には大きなキッカケとなったのは間違いない。
「課題に対してひとつずつクリアすることでしか、上にもあがれず、強くもなれない」
一歩ずつ、踏みしめるように小泉佳穂は「浦和の太陽」に近づく。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
これがすべてを変えたわけではないが、その後の活躍を考えれば、小泉には大きなキッカケとなったのは間違いない。
「課題に対してひとつずつクリアすることでしか、上にもあがれず、強くもなれない」
一歩ずつ、踏みしめるように小泉佳穂は「浦和の太陽」に近づく。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)