中盤で意外なほどのインパクトを残したのは川辺
実力者が揃う2列目で、少し気になったのが原口元気(ウニオン・ベルリン)。「今回は生きるか死ぬかの覚悟でやる」と凄まじい覚悟で挑んだキルギス戦ではトップ下にトライ。攻撃のつなぎ役を担い、オナイウの3点目につながる小川諒也(FC東京)への展開を見せるなど新たな原口像を示したが、シリーズ全体としてはやや鋭さを欠いた印象もあったからだ。
「クラブでトップ下、代表でサイドをやるのでは体力的に違う部分がある。コンディショニングを考えなければいけない」と本人も神妙な面持ちでコメントしていたが、多彩なポジションを柔軟にこなせなければ今の代表は生き残れない。キルギス戦でスピード系の浅野が左サイドでいい味を出していたこともあるだけに、原口がこの先、どういう立ち位置になっていくか注視すべきだろう。
その原口を含めて、2列目の面々はいずれも来季クラブでの動向が不透明だ。伊東、鎌田、南野はいずれも移籍の可能性があるし、堂安と久保、浅野もどこでプレーするか決まっていない。原口もウニオンではトップ下が主戦場になる見込みだが、過去にはボランチやトップ、サイドバックまでやった経験があり。新天地での扱いが読めない部分もある。未知数な要素の多い欧州組を補完する意味でも、やはり国内組には一層の飛躍が求められるところ。今回、存在感を高めた古橋には、大きなチャンスがありそうだ。
「クラブでトップ下、代表でサイドをやるのでは体力的に違う部分がある。コンディショニングを考えなければいけない」と本人も神妙な面持ちでコメントしていたが、多彩なポジションを柔軟にこなせなければ今の代表は生き残れない。キルギス戦でスピード系の浅野が左サイドでいい味を出していたこともあるだけに、原口がこの先、どういう立ち位置になっていくか注視すべきだろう。
その原口を含めて、2列目の面々はいずれも来季クラブでの動向が不透明だ。伊東、鎌田、南野はいずれも移籍の可能性があるし、堂安と久保、浅野もどこでプレーするか決まっていない。原口もウニオンではトップ下が主戦場になる見込みだが、過去にはボランチやトップ、サイドバックまでやった経験があり。新天地での扱いが読めない部分もある。未知数な要素の多い欧州組を補完する意味でも、やはり国内組には一層の飛躍が求められるところ。今回、存在感を高めた古橋には、大きなチャンスがありそうだ。
ボランチに関しては、遠藤航(シュツットガルト)がU-24に参戦するなか、守田英正(サンタ・クララ)、橋本拳人(ロストフ)、川辺駿(広島)の誰が抜け出すかが注目された。そこで意外なほどのインパクトを残したのが川辺だ。欧州組ほどのアグレッシブさやパワーはないものの、周りをうまく使いながら緩急の変化をつけ、自身も機を見て3列目から飛び出したり、ドリブル突破を見せるなど、幅広い能力を示したのだ。
広島の大先輩・青山敏弘が28歳で参戦した2014年ブラジルW杯で「この年齢で世界のレベルを知るのは遅すぎる」と号泣したことがあったが、25歳の川辺も世界基準に適応するにはギリギリの年齢。ここで代表定着し、最終予選の修羅場を経験できれば、2020年カタールも見えてくる。
守田と橋本は欧州で試合に出ているレベルの強度や球際の激しさは示したものの、安定感の面では課題が残った。そこは、どの環境にも瞬時に適応し、統率力を発揮できる遠藤航との違いだ。期待値の高い守田がそのレベルに達するには少し時間がかかりそうだ。最終予選前には柴崎岳(レガネス)の代表復帰もあり得るだけに、まずは所属先で高いパフォーマンスを見せ続けるしかない。来季はスタートダッシュを求めたい。
【PHOTO】Aマッチ初ゴールを決めた橋本拳人&川辺駿
広島の大先輩・青山敏弘が28歳で参戦した2014年ブラジルW杯で「この年齢で世界のレベルを知るのは遅すぎる」と号泣したことがあったが、25歳の川辺も世界基準に適応するにはギリギリの年齢。ここで代表定着し、最終予選の修羅場を経験できれば、2020年カタールも見えてくる。
守田と橋本は欧州で試合に出ているレベルの強度や球際の激しさは示したものの、安定感の面では課題が残った。そこは、どの環境にも瞬時に適応し、統率力を発揮できる遠藤航との違いだ。期待値の高い守田がそのレベルに達するには少し時間がかかりそうだ。最終予選前には柴崎岳(レガネス)の代表復帰もあり得るだけに、まずは所属先で高いパフォーマンスを見せ続けるしかない。来季はスタートダッシュを求めたい。
【PHOTO】Aマッチ初ゴールを決めた橋本拳人&川辺駿