対戦相手との明白な差があったA代表は攻撃陣からしか選べず
一方フル代表は、ミャンマー戦で最終予選への進出を決めると、タジキスタン、キルギスとの2試合はバックアップ候補を中心に出場機会を与えたので選考が難しかった。2試合から収穫を探るなら、オナイウ阿道、坂元達裕、山根視来らも浮かぶが、やはり森保一監督が現状のベスト布陣を選択した3戦(対ミャンマー、U-24代表、セルビア)を重視した。
最近の鎌田大地は、ピッチ中央で確実にボールを引き出し、ミスなく余裕を持って攻撃にアクセントをつけ、完全にチームに不可欠のピースとして定着している。五輪候補も含めて2列目は激戦模様だが、今では最も外し難い存在になっている。逆にどの試合も対戦相手とは明白な力の差があったので、攻撃陣からしか選び難かったという事情もある。伊東純也のアグレッシブな仕掛けや、攻撃全てのポジションをこなすことになった古橋亨梧の奮戦も光ったが、骨格部分で安定と変化をもたらした鎌田が上回った。
文●加部 究(スポーツライター)
【日本代表PHOTO】6月シリーズの招集メンバー24名の顔ぶれ
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