2018年W杯決勝に先発した11人中、9人が登録メンバー入り
◇
フランスは対象30試合で22勝しているので勝率は73%。誰もが認める切り札のキリアン・エムバペが欠場した7試合でも6勝している(勝率は86%)。
7試合中1試合はエムバペのA代表初招集前だったので、対象を6試合に絞っても5勝で勝率83%だ。エースの不在すら乗り越えられるのが、優勝候補筆頭に挙げられるゆえんなのかもしれない。その5試合でフランスは13ゴールを記録しており、内訳はオリビエ・ジルーが4ゴール、アントワーヌ・グリエーズマンとキングスレー・コマンが2ゴールずつ。中盤の選手も、エヌゴロ・カンテとコランタン・トリソが得点者となっている。
対象30試合の全てに出場しているのがグリエーズマンとジルーだ。その間、14ゴール・13アシストのグリエーズマン、10ゴール・2アシストのジルー、そして9ゴール・4アシストのエムバペで計33ゴール・19アシストを記録している。これまではジルーが重用されてきたCFに、はるかに万能性の高いベンゼマが入れば、フランスの攻撃が一気にレベルアップ、スケールアップしても不思議はないだろう。
「一応、このようなデータもありますが……」
語っているのは数字だ。
・ベンゼマの個人勝率 45%(33試合15勝)
・ベンゼマが得点できなかった26試合の勝率 31%(26試合8勝)
・ベンゼマが得点した7試合の勝率 100%(7試合7勝)
これはベンゼマが2015年に代表を追放されるまでの古いデータであり(2007~2014年の親善試合と弱小国との対戦を除く46試合が対象。ベンゼマは33試合に出場)、フランス代表のチーム状況は当時から大きく変化しているので、あくまでも参考資料にすぎない。
EURO2020にエントリーされた26人中、2018年W杯の優勝メンバーは14人。クロアチアを破った決勝に先発出場した11人中だと、ブレーズ・マテュイディとサミュエル・ウンティティを除く9人が残っている。
フランスは対象30試合で22勝しているので勝率は73%。誰もが認める切り札のキリアン・エムバペが欠場した7試合でも6勝している(勝率は86%)。
7試合中1試合はエムバペのA代表初招集前だったので、対象を6試合に絞っても5勝で勝率83%だ。エースの不在すら乗り越えられるのが、優勝候補筆頭に挙げられるゆえんなのかもしれない。その5試合でフランスは13ゴールを記録しており、内訳はオリビエ・ジルーが4ゴール、アントワーヌ・グリエーズマンとキングスレー・コマンが2ゴールずつ。中盤の選手も、エヌゴロ・カンテとコランタン・トリソが得点者となっている。
対象30試合の全てに出場しているのがグリエーズマンとジルーだ。その間、14ゴール・13アシストのグリエーズマン、10ゴール・2アシストのジルー、そして9ゴール・4アシストのエムバペで計33ゴール・19アシストを記録している。これまではジルーが重用されてきたCFに、はるかに万能性の高いベンゼマが入れば、フランスの攻撃が一気にレベルアップ、スケールアップしても不思議はないだろう。
「一応、このようなデータもありますが……」
語っているのは数字だ。
・ベンゼマの個人勝率 45%(33試合15勝)
・ベンゼマが得点できなかった26試合の勝率 31%(26試合8勝)
・ベンゼマが得点した7試合の勝率 100%(7試合7勝)
これはベンゼマが2015年に代表を追放されるまでの古いデータであり(2007~2014年の親善試合と弱小国との対戦を除く46試合が対象。ベンゼマは33試合に出場)、フランス代表のチーム状況は当時から大きく変化しているので、あくまでも参考資料にすぎない。
EURO2020にエントリーされた26人中、2018年W杯の優勝メンバーは14人。クロアチアを破った決勝に先発出場した11人中だと、ブレーズ・マテュイディとサミュエル・ウンティティを除く9人が残っている。
その9人、すなわち前線のエムバペ、グリエーズマン、ジルー、中盤のカンテとポール・ポグバ、最終ラインのバンジャマン・パバール、ラファエル・ヴァランヌ、リュカ・エルナンデズ、そしてGKのユーゴ・ロリスにプラスして、実質的に新戦力のベンゼマが今大会の主力となりそうだ。
18年W杯のマテュイディは主に左ウイングで起用されていた。代役候補はコマンに加えて、ウスマンヌ・デンベレ、マルキュス・テュラム、トマ・ルマールと粒が揃う。ウンティティに代わるCBはプレスネル・キンペンベを筆頭候補として、クレマン・ラングレとクルト・ズマが続く。隠れた切り札はこの中に潜んでいるのかもしれない。
W杯の優勝国が2年後のEUROで連覇に挑んだ例は、過去に8例ある。1968年大会のイングランド、76年大会の西ドイツ、84年大会のイタリア、92年大会の西ドイツまでは不成功例しかない。ところが2000年大会のフランスが連覇に成功すると、2012年大会のスペインも続き、過去4例では成功率50%という計算となる。
「EUROを連覇するよりは、はるかに可能性が高いですからね」
語っているのは数字だ。事実、EUROの連覇には延べ14か国が挑んでいるが、成功例は2008→2012のスペインだけしかない。
・EURO連覇成功率 7%(延べ14か国中、成功1か国)
・W杯→EURO連覇成功率 25%(延べ8か国中、成功2か国)
・W杯→EURO直近4例の連覇成功率 50%(4か国中、成功2か国)
EUROは4年ごとであり、W杯→EUROは2年後という連続性、継続性の違いもあるのかもしれない。ただし、今回はコロナの影響でイレギュラーな3年後の挑戦だ。
「まあ、過去の数字は過去の数字でしかありませんから」
え~、最後にそれを言う? まあでも、数字がいま語った通りだよ。あくまで参考程度に、話のタネとして楽しむくらいがちょうどいい。
運の良し悪しもたしかにあるとはいえ、未来を切り開くチャンスは、EURO2020のどの出場国にも等しく与えられているのだから。
データ参照元「FootyStats」 https://footystats.org/jp/
取材・文●手嶋真彦
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18年W杯のマテュイディは主に左ウイングで起用されていた。代役候補はコマンに加えて、ウスマンヌ・デンベレ、マルキュス・テュラム、トマ・ルマールと粒が揃う。ウンティティに代わるCBはプレスネル・キンペンベを筆頭候補として、クレマン・ラングレとクルト・ズマが続く。隠れた切り札はこの中に潜んでいるのかもしれない。
W杯の優勝国が2年後のEUROで連覇に挑んだ例は、過去に8例ある。1968年大会のイングランド、76年大会の西ドイツ、84年大会のイタリア、92年大会の西ドイツまでは不成功例しかない。ところが2000年大会のフランスが連覇に成功すると、2012年大会のスペインも続き、過去4例では成功率50%という計算となる。
「EUROを連覇するよりは、はるかに可能性が高いですからね」
語っているのは数字だ。事実、EUROの連覇には延べ14か国が挑んでいるが、成功例は2008→2012のスペインだけしかない。
・EURO連覇成功率 7%(延べ14か国中、成功1か国)
・W杯→EURO連覇成功率 25%(延べ8か国中、成功2か国)
・W杯→EURO直近4例の連覇成功率 50%(4か国中、成功2か国)
EUROは4年ごとであり、W杯→EUROは2年後という連続性、継続性の違いもあるのかもしれない。ただし、今回はコロナの影響でイレギュラーな3年後の挑戦だ。
「まあ、過去の数字は過去の数字でしかありませんから」
え~、最後にそれを言う? まあでも、数字がいま語った通りだよ。あくまで参考程度に、話のタネとして楽しむくらいがちょうどいい。
運の良し悪しもたしかにあるとはいえ、未来を切り開くチャンスは、EURO2020のどの出場国にも等しく与えられているのだから。
データ参照元「FootyStats」 https://footystats.org/jp/
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