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E・ガルシアはなぜバルサを離れ、なぜ戻ってきたのか。「本当は退団を望んでいなかった」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2021年06月11日

ニ度にわたって両クラブ間で交渉が決裂

ペップ(右)からは高い評価を受けていたが、シティを離れる決断をした。(C)Getty Images

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 もっとも、決して簡単な道のりではなかった。昨秋、今冬とニ度にわたって両クラブ間で交渉が行われるも、いずれも条件面で折り合いがつかず、E・ガルシアが半シーズン、無償でプレーすることを提案したほどだった。当然、シティでの出場機会は限られ、ベンチを温める試合が続いた。

「出番は限られた。チームは素晴らしいシーズンを送り、その意味では満足度は高い。でも難しい時期を過ごしたことは否定しない」と、苦難の道のりだったことを認めている。

 しかし3度目の正直で、念願叶って復帰が実現した。クラブ内でも歓迎する声が上がっている。「エリックにはバルサがどんなサッカーをするか事前に把握しているというアドバンテージがある。いわゆるバルサ仕様のセンターバックだよ。フィード能力にも優れているしね。トップチームの要求レベルにもスムーズに対応できるはずだ」

 アルティガも同調する。「わたしが指導していた頃から、同世代の選手と比べて、大人びた子供だった。つまりそれだけ自分というものをしっかり持っている証だ。カンプ・ノウの重圧に怖気づくようなこともないだろう。同時に謙虚さもエリックの魅力の一つだ。ロッカールームにもすぐに溶け込めるはずだ」
 
 今後の成長にも、こう太鼓判を押す。

「とにかく向上心の強い選手でね。よくわたしにも質問攻めにしていたものだよ。戦術に忠実なプレーを見せる。ただその分、どのタイミングで2列目の選手に縦パスを通すのか、ロングボールを放り込むのか、一つ一つ納得させる必要があった。ビルドアップの局面でどういったプレーをすればいいのかというのが彼の一番の関心事だった。どうすれば自分が輝けるかちゃんと理解している」

「まだまだ学ぶべきことはたくさんある。でもシティでいろいろな経験をして大きく成長できたという自負はある」と本人はこう明言する。

 エリク・ガルシアの第2章が始まる。

文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
 
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