後ろの落ち着きと前の積極性がリンクしていた

6人が交代し、フル出場は田中と谷のほか、吉田、酒井、遠藤の3人。多くのU-24の選手がOA組と一緒にプレーして頼もしさを肌身に感じたはず。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
もう1つ、目についたのはCB二人のライン設定で、パスミスをカットされたところから破られない限りは、守備時もセンターサークルのすぐ手前ぐらいまで押し上げて維持していた。日本と同じ4-2-3-1を採用するガーナの1トップを担うジャバーは183センチだが、あまり後ろからロングボールを当てることをしてこないため、日本としてはやりやすかったのもあるが、後ろの落ち着きと前の積極性がリンクしていた。
先制点は中盤の空中戦に遠藤が競り勝ったところから上田がポストに入り、そこから堂安の斜め前へのパスを久保が受けて、シュートの跳ね返りを堂安が見事な左足ボレーで決めたが、短い攻撃時間で上田、相馬もボックス内に入ってきていた。
その後ガーナも反撃に出たい姿勢を見せるが、日本は遠藤を中心にどんどんボールを奪って縦につけていくため、反撃の波に乗れなかった。
日本の攻撃のリズムが上がっていくなかで、なかなかゴールは生まれなかったが、31分には吉田、酒井、遠藤というオーバーエイジのパス交換を起点に2列目の堂安につけたところから久保、上田とつないで久保が中央から左足で追加点を決めた。
そこからオウンゴールで3点目を奪い、後半にも相馬、上田、終盤には途中投入の三笘薫が待望のゴールを決めてアピールしたが、注目したいのは34分のシーンだ。右で堂安がボールを持ち、久保がさらに外側にポジションを取ることで中にスペースが生じていたが、酒井が後方から一気に二人を追い越して、そこにディフェンスが引っ張られ、堂安は中央の上田にパス。そこに走り込んだ遠藤が受けて右足でミドルシュートを放った。惜しくもGKエッスの好セーブにあったが、攻撃に大きなアクセントを生むアタックだった。
「彼らのストロングを出し続けられるようにするのが僕の役目だと思うので、逆に弱いところは僕が守って、そこが僕のストロングだと思うので。逆に僕の弱いところを彼らが持っている。テクニカルな部分だったり。それがチームだと思う」
そう酒井が語るように、CBの吉田を含むオーバーエイジの3人は基本的に若い選手たちを支えながら、彼らに気持ちよく良いプレーをさせることを心がけているようだが、機を見て攻撃にアクセントや迫力を加えていくことで、チームがさらに活性化されて、相手にも脅威になる。そうした効果も大いにありそうだ。
先制点は中盤の空中戦に遠藤が競り勝ったところから上田がポストに入り、そこから堂安の斜め前へのパスを久保が受けて、シュートの跳ね返りを堂安が見事な左足ボレーで決めたが、短い攻撃時間で上田、相馬もボックス内に入ってきていた。
その後ガーナも反撃に出たい姿勢を見せるが、日本は遠藤を中心にどんどんボールを奪って縦につけていくため、反撃の波に乗れなかった。
日本の攻撃のリズムが上がっていくなかで、なかなかゴールは生まれなかったが、31分には吉田、酒井、遠藤というオーバーエイジのパス交換を起点に2列目の堂安につけたところから久保、上田とつないで久保が中央から左足で追加点を決めた。
そこからオウンゴールで3点目を奪い、後半にも相馬、上田、終盤には途中投入の三笘薫が待望のゴールを決めてアピールしたが、注目したいのは34分のシーンだ。右で堂安がボールを持ち、久保がさらに外側にポジションを取ることで中にスペースが生じていたが、酒井が後方から一気に二人を追い越して、そこにディフェンスが引っ張られ、堂安は中央の上田にパス。そこに走り込んだ遠藤が受けて右足でミドルシュートを放った。惜しくもGKエッスの好セーブにあったが、攻撃に大きなアクセントを生むアタックだった。
「彼らのストロングを出し続けられるようにするのが僕の役目だと思うので、逆に弱いところは僕が守って、そこが僕のストロングだと思うので。逆に僕の弱いところを彼らが持っている。テクニカルな部分だったり。それがチームだと思う」
そう酒井が語るように、CBの吉田を含むオーバーエイジの3人は基本的に若い選手たちを支えながら、彼らに気持ちよく良いプレーをさせることを心がけているようだが、機を見て攻撃にアクセントや迫力を加えていくことで、チームがさらに活性化されて、相手にも脅威になる。そうした効果も大いにありそうだ。
結局、6人が交代し、A代表の主力である冨安も板倉滉に代わったなかで、フル出場したのはオーバーエイジの3人とボランチの田中、GKの谷だった。そういう意味でも多くのU-24の選手がオーバーエイジと一緒にプレーして頼もしさを肌身に感じたはずだ。
もっとも、6-0という大勝に終わったものの、日本のミス自体は多かったし、連係面も即席感は否めなかった。ここから12日のジャマイカ戦を経て、いよいよ最終メンバーが決まってくるが、新しい組み合わせがテストされることも想定されるなかで、さらにコミュニケーションを取ってチームとしてベースアップするとともに、U−24の選手たちには悔いの無いアピールをしてほしい。
取材・文●河治良幸
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もっとも、6-0という大勝に終わったものの、日本のミス自体は多かったし、連係面も即席感は否めなかった。ここから12日のジャマイカ戦を経て、いよいよ最終メンバーが決まってくるが、新しい組み合わせがテストされることも想定されるなかで、さらにコミュニケーションを取ってチームとしてベースアップするとともに、U−24の選手たちには悔いの無いアピールをしてほしい。
取材・文●河治良幸
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