昌子、坂元らをテストできたことは今後にとってプラス

CB谷口(6番)をはじめ、チャンスを得た選手たちがアピール。最終予選に向け選手層を底上げするためのスタートとして、意味のある試合になった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
一つひとつのプレーを見れば、久保が積極的に仕掛けてチャンスにつなげたシーンなど、U-24側にも見所がなかったわけではない。だがA代表に脅威を与えるシーンが散発になってしまったぶん、植田直通と谷口彰悟のCBコンビ、さらにシュミット・ダニエルを脅かしたのは、セカンドボールを起点に田川亨介が抜け出したシーンなど片手で数えられるほどだった。
終始A代表が圧倒的にボールを握っていたわけではないが、橋本は「常に後ろからも声がかかってましたし、耐えるところは耐えろと話しができていたので、そこまで悪い印象はない」と振り返る。
結局、前半の終わりのほうに南野拓実の折り返しから鎌田が技ありのミドルシュート、A代表が5人、U-24代表が3人メンバーを変更した後半の立ち上がりに左に回った伊東純也を起点に、左SBの小川諒也が上げたクロスにFWの浅野拓磨が合わせるという交代選手3人により3点目が入り、この段階で試合がほぼ決してしまった。
オーバーエイジの遠藤が登場したのはそのあとで、板倉に代わってボランチに入った遠藤は田中碧とともに中盤をオーガナイズしながら、守備では“デュエル王”らしい存在感を示す。攻撃でも効果的なパスを縦につけて、堂安律、前田大然、相馬勇紀らを前向きにさせて、途中から前線に入った林大地の惜しいシーンを演出した。
結局、ここから両チームともゴールが入らなかったが、A代表側の課題としては遠藤を中心に前向きになったU-24代表に対し、強度で劣勢を強いられるシーンも後半の途中までより増えたこと、もう1つは引き込んだところからのカウンターでさらに1つ2つ仕留め切れなかったことだ。
終始A代表が圧倒的にボールを握っていたわけではないが、橋本は「常に後ろからも声がかかってましたし、耐えるところは耐えろと話しができていたので、そこまで悪い印象はない」と振り返る。
結局、前半の終わりのほうに南野拓実の折り返しから鎌田が技ありのミドルシュート、A代表が5人、U-24代表が3人メンバーを変更した後半の立ち上がりに左に回った伊東純也を起点に、左SBの小川諒也が上げたクロスにFWの浅野拓磨が合わせるという交代選手3人により3点目が入り、この段階で試合がほぼ決してしまった。
オーバーエイジの遠藤が登場したのはそのあとで、板倉に代わってボランチに入った遠藤は田中碧とともに中盤をオーガナイズしながら、守備では“デュエル王”らしい存在感を示す。攻撃でも効果的なパスを縦につけて、堂安律、前田大然、相馬勇紀らを前向きにさせて、途中から前線に入った林大地の惜しいシーンを演出した。
結局、ここから両チームともゴールが入らなかったが、A代表側の課題としては遠藤を中心に前向きになったU-24代表に対し、強度で劣勢を強いられるシーンも後半の途中までより増えたこと、もう1つは引き込んだところからのカウンターでさらに1つ2つ仕留め切れなかったことだ。
試合の終盤はスタートからメンバーが大幅に代わり、A代表デビューとなった坂元達裕をはじめ慣れない組み合わせになったことは明らかに影響していたはずだが、2次予選の2試合とセルビア戦では、後半も含めて90分のゲームコントロールやパフォーマンスを求めていきたい。そういう意味でも久々のA代表となった昌子源、坂元らをここでテストできたことは今後にとってプラスだ。
もう1つA代表について言及すると、本来の国際親善試合の相手であるジャマイカと試合ができなかったことは残念だが、やはり遠藤、吉田、酒井宏樹のオーバーエイジ3人に加えてCBの主力である冨安健洋、彼に代わりミャンマー戦で吉田と組んだ板倉もいないメンバーで、U-24代表を相手に“兄貴分”らしい戦いができた。
あとはスタメン唯一の国内組で奮闘が見られたCBの谷口をはじめ、ボランチや右SBなど、A代表の主力の一部がU-24のほうに回ったからこそチャンスを得られる選手たちがしっかりアピールすることで、9月に始まる最終予選に向けて選手層を底上げするためのスタートとして、意味のある試合になったことは確かだ。
取材・文●河治良幸
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あとはスタメン唯一の国内組で奮闘が見られたCBの谷口をはじめ、ボランチや右SBなど、A代表の主力の一部がU-24のほうに回ったからこそチャンスを得られる選手たちがしっかりアピールすることで、9月に始まる最終予選に向けて選手層を底上げするためのスタートとして、意味のある試合になったことは確かだ。
取材・文●河治良幸
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