コロナ禍の今季は規則が代わり、昇格２チーム、降格４チームが自動で決定。シーズン当初から例年以上の厳しい戦いは予想できた。その状況で新人監督とチーム、両方の成長を並行しながら結果を残すのはなかなか難しい。一からの「攻撃で主導権を握る」（西脇本部長）スタイルの構築や勝負所での采配などで“新しい”が裏目に出たように映る。
ただ、極端に試合内容が悪かった訳でもない。セットプレーからの失点の多さなど守備の改善は急務だが、取り組んできたビルドアップ、複数人が絡んだ崩し、時にはカウンターでゴール前までは行ける。フィニッシュの精度に課題は残すものの、浮上のきっかけは掴めそうだ。
後を請け負った大宮の初代監督でもある佐々木監督は、さっそく「以前よりも“前への意識”は高くなっている」と手腕を発揮。これまでの結果を踏まえ、「現実的なサッカーをやらないといけない。勝点を積み上げるアプローチをして、やっていきたい」と意気込む。
新たな目標も設定された。
新監督には関塚隆氏の名前が挙がる。佐野社長も「候補のひとり」と認める
「シーズンの折り返しを迎える第21節時点で『一桁順位』を目指す」
ミッションを託す新監督には関塚隆氏の名前が挙がる。関塚氏は2012年のロンドン五輪で日本を4位に導き、Jリーグでの指導経験も豊富。佐野社長は「選択肢を考えていくなかで『土俵に立っていただくことができるのか』のようなアプローチは始めている。そういう意味では候補のひとり」と認めた。
まずは29日のジェフユナイテッド千葉戦で11試合ぶりの勝利を飾りたい。副キャプテンの馬渡和彰は「次の試合は内容より結果」と力を込める。背番号10を背負う黒川淳史は巻き返しへ「自分の力をもっともっと積極的に出していかないといけない。もっとリーダーシップを取っていかないと」と引っ張っていく覚悟だ。
一気に右肩上がりで勝点を伸ばせるか――。大宮が逆襲への再スタートを切った。
取材・文●松澤明美（フリーライター）
ミッションを託す新監督には関塚隆氏の名前が挙がる。関塚氏は2012年のロンドン五輪で日本を4位に導き、Jリーグでの指導経験も豊富。佐野社長は「選択肢を考えていくなかで『土俵に立っていただくことができるのか』のようなアプローチは始めている。そういう意味では候補のひとり」と認めた。
まずは29日のジェフユナイテッド千葉戦で11試合ぶりの勝利を飾りたい。副キャプテンの馬渡和彰は「次の試合は内容より結果」と力を込める。背番号10を背負う黒川淳史は巻き返しへ「自分の力をもっともっと積極的に出していかないといけない。もっとリーダーシップを取っていかないと」と引っ張っていく覚悟だ。
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