フィジカル、技術、そしてメンタル面でもデビュー直後とは思えないGK
先日発表されたU-24日本代表にも、鈴木は最年少で滑り込んだ。190センチの上背も魅力だが、体重も91キロとずっしり。日本人GKは外国人に比べると細身な選手が多く、今回A代表とU-24代表に招集されたGKを見ても、90キロ越えは鈴木1人だけ。国際試合は競り合いやシュートの威力に負けないフィジカルパワーが重要になる。鈴木は高さだけでなく、力押しにビクともしない重さ、パワーも魅力だ。
技術もしっかりしている。ポジショニング、構え、ボールへ最短距離で反応する動きの無駄の無さ。18歳とは思えない技術レベルに驚かされる。GK大国であるドイツの育成では、技術や戦術は19歳までに完成させるべき能力とされており、その指導が徹底されているからこそ、ブンデスリーガは若いGKがたくさんデビューするリーグになっている。今、18歳で名手・西川からポジションを奪っている鈴木も同様だ。
また、ドイツのGK育成では、技術や戦術をしっかりと叩き込む一方で、メンタルは鍛え切れない能力とも言われている。技術など欠けた能力を指導で引き上げることは可能だが、メンタルが弱点の場合、それを大きく引き上げるのは難しい、と。
技術もしっかりしている。ポジショニング、構え、ボールへ最短距離で反応する動きの無駄の無さ。18歳とは思えない技術レベルに驚かされる。GK大国であるドイツの育成では、技術や戦術は19歳までに完成させるべき能力とされており、その指導が徹底されているからこそ、ブンデスリーガは若いGKがたくさんデビューするリーグになっている。今、18歳で名手・西川からポジションを奪っている鈴木も同様だ。
また、ドイツのGK育成では、技術や戦術をしっかりと叩き込む一方で、メンタルは鍛え切れない能力とも言われている。技術など欠けた能力を指導で引き上げることは可能だが、メンタルが弱点の場合、それを大きく引き上げるのは難しい、と。
その意味では鈴木のメンタルは、技術、戦術、体格同様か、ともすればそれ以上に並外れている。浦和ではリーグ戦の3試合すべてをクリーンシートで終え、デビュー直後のGKとは思えない安定感を見せた。決定機に近いピンチもある中で、驚くほど落ち着いてプレーしている。
リカルド・ロドリゲス監督に思い切って抜てきされ、6月のU-24代表に滑り込んだ鈴木だが、たとえ東京五輪には出られなくても、GKとして基盤のしっかりした彼が、これからどう伸びるのか。楽しみで仕方がない。A代表入りが「いつ」になるのか、タイミングは分からないが、いずれ必ず選ばれる逸材だ。その確信から、今回のメンバーにも入れた。
文●清水英斗(サッカーライター)
【日本代表PHOTO】U-24ガーナ、ジャマイカ戦に臨む招集メンバー27人
リカルド・ロドリゲス監督に思い切って抜てきされ、6月のU-24代表に滑り込んだ鈴木だが、たとえ東京五輪には出られなくても、GKとして基盤のしっかりした彼が、これからどう伸びるのか。楽しみで仕方がない。A代表入りが「いつ」になるのか、タイミングは分からないが、いずれ必ず選ばれる逸材だ。その確信から、今回のメンバーにも入れた。
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