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昨季プロ5名輩出の興國高に驚異の1年生ドリブラーが台頭! 中3時のJ1横浜練習参加で意識変化

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年05月17日

森山佳郎監督に個別で質問「どうしたら、U-17代表に入れますか?」

U-16日本代表での藤枝明誠戦(写真)では、1得点をマーク。しかし、本人は結果に満足をしていないようだ。写真:松尾祐希

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「一発で仕留めたかったけど、決められて良かった」と得点を振り返った宮原。しかし、自身の出来には満足していない。「他の選手よりも持ち味を出せたかもしれないけど、高校3年生相手に自分はもっとできないといけない。興國の10番としてプレーするなら、藤枝明誠戦では1点だけではなく、3点ぐらい取らないと通用しない。もっと練習をしないといけないと思いました」とは本人の言葉。貪欲な姿勢でさらなる成長を目指し、U-17日本代表への個人昇格を目論んでいる。実際、今合宿では森山佳郎監督に個別で質問をぶつけに行ったという。
 
「どうしたら、U-17代表に入れますか?」

 全体ミーティング後にひとりになったタイミングを見計らい、宮原は指揮官を直撃。「ドリブルとかは1個上でもできると言われたので、守備の強度を高めれば見えてくる」と言葉を掛けられ、さらなるアピールを心に誓った。

 4月のU-17日本代表候補合宿では同学年のFW貴田遼河(名古屋グランパスU-18/1年)が飛び級で招集され、練習試合では大学生からゴールも奪っている。そうした身近にいるライバルの存在が宮原の成長意欲に火を付けたのは間違いない。

 そうした出来事にU-16日本代表の森山佳郎監督も頬を緩ませる。

「ペナルティエリア内で何か起こせる選手。今回の練習試合では得点を決めてくれたけど、本人も1点しか決めれなかった事実を悔しがっていて、『満足せずにもっとやりたかったという』想いを表現してくれた。貴田もそうでしたが、宮原も一つ上の代表に行くために必要なことを聞きにきてくれましたから。やっぱり貴田が一つ上に上がったのが悔しかったはず。行動を見ていると、本当にそうしたいんだろうなと感じました」

 2006年生まれの宮原は2028年に行なわれるロサンゼルス五輪に挑む世代で、大会開幕時には最上級生の23歳。当然、五輪は視野に入っており、むしろもっと早く世界に飛び出したいという想いもある。
「世界で通用するのは当たり前。それぐらいの選手にならないと上のレベルで通用しないので、世界に出ていくのは当たり前だと思って取り組んでいる」

 現状に満足せず、さらなる飛躍を目指す興國のニューカマーから目が離せない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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