インサイドからタイミング良くスルーパスを出すことも
▼アユブ・マシカ
(ヴィッセル神戸/FW/28歳/国籍:ケニア)
ケニア人FWと言うと、真っ先に昨シーズンの得点王オルンガが浮かぶが、サイズ感こそ異なるものの、ボールを持って前を向いた時の強さには通じるものがある。ただし、基本的な持ち場はウイングで、驚異的なスピードを武器に決定的なチャンスを生み出す能力に優れている。
1対1の仕掛けやカウンターからのフリーランを得意としており、あまりコンビネーションで細かく連動するタイプではない。ただし、個人で全てをやるというより、受け手との関係は非常に意識しているようだ。実際にクロスをターゲットに合わせるだけでなく、インサイドからタイミング良くスルーパスを出すこともある。
個人の非凡な能力はすでに示しており、ここからどれだけ同じ新外国人のリンコンや日本代表FW古橋亨梧とのホットラインを構築していけるかが成功の鍵になる。
▼ディエゴ・ピトゥカ
(鹿島アントラーズ/MF/28歳/国籍:ブラジル)
ブラジルの名門サントスをコパ・リベルタドーレス決勝進出まで支えた実力者で、今年の新外国人の中でも実績はトップランクにある。中盤で正確にボールを捌き、長短のパスを振り分ける視野の広さと確かな攻撃ビジョンを考えれば、開幕時からザーゴ前体制でも観たかったのが正直なところだが、相馬直樹新体制でも確実にチームの構成力を底上げする存在になりそうだ。
メインの仕事はボランチのポジションで攻守のバランスを取りながら、高い位置からのボール奪取と攻撃の起点としてチーム全体を機能させること。そのうえで注目したいのが、機を見た攻め上がり。持ち上がってミドルシュートやワンツーを狙うだけでなく、長めのスプリントでペナルティエリア内でフィニッシュに絡むこともできる。
その意味では三竿健斗との補完関係は非常に良さそうだが、同じブラジル人のレオ・シルバとの組み合わせも息が合ってくれば、相手の中盤にとってかなり厄介な存在になりうる。またリードした状況で終盤を迎えた場合など、FC東京戦で見せたトリオでの起用は今後も有効だ。
(ヴィッセル神戸/FW/28歳/国籍:ケニア)
ケニア人FWと言うと、真っ先に昨シーズンの得点王オルンガが浮かぶが、サイズ感こそ異なるものの、ボールを持って前を向いた時の強さには通じるものがある。ただし、基本的な持ち場はウイングで、驚異的なスピードを武器に決定的なチャンスを生み出す能力に優れている。
1対1の仕掛けやカウンターからのフリーランを得意としており、あまりコンビネーションで細かく連動するタイプではない。ただし、個人で全てをやるというより、受け手との関係は非常に意識しているようだ。実際にクロスをターゲットに合わせるだけでなく、インサイドからタイミング良くスルーパスを出すこともある。
個人の非凡な能力はすでに示しており、ここからどれだけ同じ新外国人のリンコンや日本代表FW古橋亨梧とのホットラインを構築していけるかが成功の鍵になる。
▼ディエゴ・ピトゥカ
(鹿島アントラーズ/MF/28歳/国籍:ブラジル)
ブラジルの名門サントスをコパ・リベルタドーレス決勝進出まで支えた実力者で、今年の新外国人の中でも実績はトップランクにある。中盤で正確にボールを捌き、長短のパスを振り分ける視野の広さと確かな攻撃ビジョンを考えれば、開幕時からザーゴ前体制でも観たかったのが正直なところだが、相馬直樹新体制でも確実にチームの構成力を底上げする存在になりそうだ。
メインの仕事はボランチのポジションで攻守のバランスを取りながら、高い位置からのボール奪取と攻撃の起点としてチーム全体を機能させること。そのうえで注目したいのが、機を見た攻め上がり。持ち上がってミドルシュートやワンツーを狙うだけでなく、長めのスプリントでペナルティエリア内でフィニッシュに絡むこともできる。
その意味では三竿健斗との補完関係は非常に良さそうだが、同じブラジル人のレオ・シルバとの組み合わせも息が合ってくれば、相手の中盤にとってかなり厄介な存在になりうる。またリードした状況で終盤を迎えた場合など、FC東京戦で見せたトリオでの起用は今後も有効だ。

ブラジルの名門サントスから鹿島に新天地を求めたD・ピトゥカ。チームの構成力を底上げする存在になりそう。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

横浜のL・セアラは16年に琉球でのプレー経験も。首位川崎追撃の“トリガー”になりえるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
▼レオ・セアラ
(横浜F・マリノス/FW/26歳/国籍:ブラジル)
2016年当時J3だったFC琉球に「レオナルド」の登録名で在籍した縁があり、再び日本でプレーすることを望んでいたという。これまで多くの良質な外国人FWを獲得してきている横浜でもあまりいなかったタイプで、例えばエジガル・ジュニオやエリキとも違って、前線の中央で相手のセンターバックと駆け引きしながら、力強くゴールを仕留める。
デビュー戦となった横浜FC戦で、エウベルのパスから相手のディフェンスに当たったボールを拾ってゴールに流し込んだ形は名刺がわりで、決めるべきチャンスを確実に決める集中力と落ち着きが見られる。コンタクトプレーにも強く、178センチというサイズ以上にエアバトルで勝てるタイプだ。
個人の仕掛けからゴールを狙うこともできるが、周囲との連係面が上がるほど得点の可能性は高まるだろう。もうひとつのメリットとしては、オナイウ阿道などの競争意識を刺激することで、どちらがスタメンで出ようと、5人交代の中で相乗効果を出していけば、首位を走る川崎フロンターレを追撃していく“トリガー”になりうる。
取材・文●河治良幸
【PHOTO】2021シーズンが開幕!J1全20チームのホームユニホームを一挙紹介!
(横浜F・マリノス/FW/26歳/国籍:ブラジル)
2016年当時J3だったFC琉球に「レオナルド」の登録名で在籍した縁があり、再び日本でプレーすることを望んでいたという。これまで多くの良質な外国人FWを獲得してきている横浜でもあまりいなかったタイプで、例えばエジガル・ジュニオやエリキとも違って、前線の中央で相手のセンターバックと駆け引きしながら、力強くゴールを仕留める。
デビュー戦となった横浜FC戦で、エウベルのパスから相手のディフェンスに当たったボールを拾ってゴールに流し込んだ形は名刺がわりで、決めるべきチャンスを確実に決める集中力と落ち着きが見られる。コンタクトプレーにも強く、178センチというサイズ以上にエアバトルで勝てるタイプだ。
個人の仕掛けからゴールを狙うこともできるが、周囲との連係面が上がるほど得点の可能性は高まるだろう。もうひとつのメリットとしては、オナイウ阿道などの競争意識を刺激することで、どちらがスタメンで出ようと、5人交代の中で相乗効果を出していけば、首位を走る川崎フロンターレを追撃していく“トリガー”になりうる。
取材・文●河治良幸
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