ドロー濃厚の試合を交代選手の躍動で勝利に結びつける。
そして5月6日の5節・JFAアカデミー福島戦。「大宮戦後も強度を落とさずにトレーニングをしてきた」と熊谷監督が語ったように、決して動きは良くなかったが、町田浩樹と戸田拓海のCBコンビ、ボランチの千葉健太を軸に、堅守を構築し、相手に付け入る隙を与えなかった。
そして、スコアレスで迎えた後半、膠着状態を打破したのは、途中出場の選手たちだった。70分にMF松浦航洋に代え、U-16日本代表歴のあるMF西本卓申を投入すると、78分にはMF田中稔也に代えて、ドリブラーのFW色摩雄貴を投入した。
「西本には前線で時間を作って欲しかったし、色摩には仕掛けて欲しかった」
この熊谷監督の狙いに、交代選手のふたりはしっかりと応えてみせた。西本が高いキープ力と、運動量を発揮して、バイタルエリアをかき乱すと、右MFに入った色摩は自慢のスピードに乗ったドリブルで、果敢にサイドを切り裂きに掛かった。
85分と90+1分のゴールは、いずれもこのふたりが関わったもの。1点目はDF大里優斗の縦パスに抜け出した色摩が、ドリブルでえぐってセンタリング。西本がニアサイドに走り込んだことで、相手CBを引き出し、ファーサイドでフリーになったFW垣田裕暉が、ヘッドで押し込んだ。
2点目も今度はMF平戸太貴のロングボールに抜け出した色摩のセンタリングに対し、再び西本がニアに走り込み、ファーでフリーになった垣田が楽々ヘッドで決めた。
終了間際に1点を返されるが、引き分け濃厚だった試合を、交代選手の躍動により、一気に勝利に結びつけた。
「昨年よりいろいろストレスが掛かったなかでも、しっかりと勝ち切れるようになってきた。強さがでてきたと思う」(熊谷監督)
『タフに戦い、勝ちをもぎ取る』
かつて鹿島の選手として、ジーコ時代を知り、『常勝・鹿島』を築いたひとりだった熊谷監督の下、鹿島のチームスピリットをしっかりと植え付けられた選手たち。目先の勝利に満足せず、日々のトレーニングからみずからを追い込み、さらなる強さを求めていく。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
そして、スコアレスで迎えた後半、膠着状態を打破したのは、途中出場の選手たちだった。70分にMF松浦航洋に代え、U-16日本代表歴のあるMF西本卓申を投入すると、78分にはMF田中稔也に代えて、ドリブラーのFW色摩雄貴を投入した。
「西本には前線で時間を作って欲しかったし、色摩には仕掛けて欲しかった」
この熊谷監督の狙いに、交代選手のふたりはしっかりと応えてみせた。西本が高いキープ力と、運動量を発揮して、バイタルエリアをかき乱すと、右MFに入った色摩は自慢のスピードに乗ったドリブルで、果敢にサイドを切り裂きに掛かった。
85分と90+1分のゴールは、いずれもこのふたりが関わったもの。1点目はDF大里優斗の縦パスに抜け出した色摩が、ドリブルでえぐってセンタリング。西本がニアサイドに走り込んだことで、相手CBを引き出し、ファーサイドでフリーになったFW垣田裕暉が、ヘッドで押し込んだ。
2点目も今度はMF平戸太貴のロングボールに抜け出した色摩のセンタリングに対し、再び西本がニアに走り込み、ファーでフリーになった垣田が楽々ヘッドで決めた。
終了間際に1点を返されるが、引き分け濃厚だった試合を、交代選手の躍動により、一気に勝利に結びつけた。
「昨年よりいろいろストレスが掛かったなかでも、しっかりと勝ち切れるようになってきた。強さがでてきたと思う」(熊谷監督)
『タフに戦い、勝ちをもぎ取る』
かつて鹿島の選手として、ジーコ時代を知り、『常勝・鹿島』を築いたひとりだった熊谷監督の下、鹿島のチームスピリットをしっかりと植え付けられた選手たち。目先の勝利に満足せず、日々のトレーニングからみずからを追い込み、さらなる強さを求めていく。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)