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重要な先制点の布石となった26分のシーン。フォーカスすべきは攻撃面で縦と横の幅を上手く支えていたこと

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2021年03月30日

良い流れを自分たちで引き寄せたからこそ課題も出た

息の合った連係を見せた田中碧(左)と板倉(右)。それぞれの巧みなポジショニングが光り、攻守の両局面で効いていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 興味深かったのが板倉と田中碧のポジショニングであり、攻撃時には板倉が前目でサンティアゴ・アスカシバルとサンティアゴ・コロンバットの間に立ち、田中碧が後ろ目という縦関係になることで、中盤のプレッシャーを吸収し、田中碧が常に前を向いてボールを捌ける状況を作り出していたことだ。

 板倉は中盤でボールを奪ったところから縦に持ち出したり、相馬や久保にパスを付けて起点になったが、ポゼッションの局面では黒子に徹して、田中碧が持ち前の展開力を生かせるようにしていた。

 その効果が象徴的に出たのが26分のシーンだった。中盤で前を向いた田中碧から浮き球の縦パスが出ると、林がタイミング良く裏に飛び出してボールを受けるが、コントロールが大きくずれて、なんとか左の相馬につながるも、マイナスのパスを受けた食野のシュートがブロックに弾かれ、リバウンドを拾った田中碧もシュートをミートできずに終わった。

 このシーンについて林は「あれは完全にコントロールミス。碧も俺を狙ってるからと言ってくれていて、俺も狙ってるから見といてと言っていた。完璧なボールが来たので、あれは100パーセント自分のミスです」と振り返る。ただ、このシーンが先制ゴールの布石になった部分もあるだろう。
 
 素晴らしい攻撃が続いたなかで、受ける側のファーストコントロールなど、ひとつ精度が上がれば、もっと早い時間帯にゴールが生まれたかもしれない。そうした課題も良い流れを自分たちで引き寄せたからこそ出たものであり、そこから先の質をさらに高めることで、より良い結果を生み出す可能性が高まるだろう。

 ただ、勝負ということで言えば、前半これだけ良い内容で0-0のままだと、相手に流れを持っていかれてしまったかもしれない。そういう意味でも、前半の終了間際に決めた林のゴールには価値があった。

取材・文●河治良幸

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