鬼木達監督からのメッセージ。A代表デビュー戦ゴールの山根視来を押し上げた向上心

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2021年03月27日

「あそこにいるのが視来」

川崎で山根を指導する鬼木監督(写真中央)。その能力を認める。(C)SOCCER DIGEST

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 韓国戦を経て、山根の活躍に関して、鬼木監督に話を訊けば、喜びを口にする。

「(得点シーンで)あそこにいるのが視来だと思っているので、彼らしさが出て嬉しかったです。ただ、自分たちの試合でもあそこまでいっているので、自分たちの時も入れてよと想ってもいました(笑)。

 それは冗談として、デビュー戦で取れたというのは彼の努力があってこそだと思いますし、ああいう舞台に立つには心の準備はすごく大事だったと感じるんです。日韓戦でしたしね。そこでああいう持っている力を出せたというのは、身体の準備とともに、心の準備をもしっかりできたんだろうなと思います。でも彼はスタートラインに立ったところなので、これからもっと頑張ってもらいたいですね」

 
 その言葉通り、日本代表で今後、右SBのレギュラーを掴むには、酒井宏樹という大きな壁を越えなくてはいけない。本人もそれを自覚している。

「去年の10、11月の活動の試合を見ても、3バックをやってもSBをやっても、対人の強さは圧倒的でしたし、正直、テレビで見ていてあの代表のなかで化け物だと思っていました。普段のリーグ戦ではネイマールを相手に止めている選手。違いはかなりあると思います。自分の良さはSBらしくないというか、中でもプレーできる、得点のところだと思うので、そこで結果を残していきたいです」

 ふと振り返れば、今冬に川崎からポルトガルへ移籍した守田英正が、昨年にリーグ優勝を決めた試合後に「良い意味で本当に“サッカーマニア”が今の川崎には多くて。今日の優勝を決めたあとも視来くんや(田中)碧なんかが『あそこのシーンは…』とか反省会を始めているんですよ」と笑い話をしていたが、どんなに喜ばしい結果を得てもすでにその目には、次の目標が写っている。

 それこそ韓国戦の後には、湘南で指導を受けた曺貴裁監督(現・京都監督)を含め、多くの関係者からメッセージが届いたというが、彼の頭はすでに3月30日のカタール・ワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル戦へ切り替わっているようだ。

 だからこそ、彼のさらなる活躍を楽しみにしたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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