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「欠点は色々あるが…」なぜラポルタがバルサの会長に選ばれたのか? 問題山積みのクラブを立て直せるか【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2021年03月21日

ラポルタの自信溢れる言動は活力と希望をもたらした

 ラポルタは欠点が分かりやすい人間だ。しかしそれがまた彼の魅力になっておいて、選挙戦に向け念入りに準備を進めていたビクトル・フォントを破る要因にもなった。経験と勇気――。ラポルタは、この2つのワードを選挙戦のスローガンに用いた。サンティアゴ・ベルナベウ付近のビルに「またお会いする日を楽しみにしている」というメッセージを添えた巨大看板を立てて、ファンのライバル心をくすぶった。

 バルセロニスタ、カタルーニャの人々の間で悲観的観測が支配する中、ラポルタの自信溢れる言動は、活力と希望をもたらした。忘れてはならないのは前回在任時、ヌニェス、ガスパール、ロセイ、バルトロメウという近年の歴代会長とは異なり、任期満了まで会長職を全うしたこと。2008年に不信任投票を僅差で乗り切るという大きな危機にも直面したが、そこからのリカバリーの早さもまた行動派ラポルタのなせる業だった。

 選挙の当日、リオネル・メッシがソシオの一員として初めて投票に訪れた。ラポルタのカリスマが10番の心を動かしたという意見はあながち的外れではないだろう。そのメッシの去就、財政の再建、執行部の組閣、カンプ・ノウのリフォーム、その改修工事に伴うモンジュイック(バルセロナ五輪のメイン会場で、かつてのエスパニョールの本拠地)への一時的な移転案など課題は山積している。

 しかしそうした混迷期だからこそ、ソシオは理論を振りかざすよりも感情で訴えるリーダーを選んだ。カンプ・ノウが真っ暗な闇に包まれる中、ラポルタは太陽王として君臨することを期待されているのだ。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事を翻訳配信しています。
 
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