【広島】浅野と野津田が生む“正のスパイラル”

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年04月26日

20歳コンビがチーム力を底上げする呼び水に。

清水戦では「ゴール」という結果は野津田に譲った浅野だが、森保監督から球際でのアグレッシブさを高く評価された。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 若いふたりも、自分たちがチームをリードするつもりでプレーしているという。
 
「ふたりで一緒に出た時は、やれるという自信しかありません。(浅野が活躍する姿を見て)悔しい気持ちもありましたけど、アイツとは競うという部分以上に、切磋琢磨して、一緒にこのチームを引っ張っていこうという気持ちのほうが強い。お互いがお互いのことを分かっているので、もっともっとチャンスを作って、ふたりで点を取る試合を増やしたいですね」(野津田)
 
 さらに、森保監督は20歳コンビがお互いを高め合う以外にも、チームに相乗効果を生んでいることを評価する。
 
「彼らは仲が良く、お互いにライバルでもあり、すごく良い関係。チームとしても、上手くなりたい、強くなりたい、より成功したいと、貪欲にやってくれていることが他の選手にも刺激になるし、チームとしても成長できるひとつの部分です。彼らが目に見えた結果を出し始めてきたので、良い競争をしながらチーム力を高めていけていると思います」
 
 髙萩洋二郎と石原直樹が抜け、攻撃力ダウンは今季の懸念材料だった。事実、リーグ戦3~5節は3試合連続ノーゴールに終わった。それでも、柴﨑晃誠、ドウグラスがシャドーで先発起用された直後の2試合(FC東京・清水戦)では、途中出場の浅野と野津田がゴールを挙げ、チームを勝利に導いている。
 
 浅野と野津田からすれば、もちろん毎試合スタメンで出場したいところだろうが、キャプテンの青山は開幕前のインタビューで「プレッシャーをかけたくないのが正直なところで、伸び伸びやれば良さを出せるはず。僕らはそのチャレンジの手助けをできればいい」と話している。“親心”を見せるキャプテンを納得させるほどの活躍を見せた時、チームのレベルはさらに一段上がるに違いない。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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