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「選手獲得の際に重視しているポイントは?」欧州クラブのスポーツディレクターの裏事情に迫る(後編)――【STVVの野望】

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年03月28日

多国籍の選手とのコミュニケーション方法

この冬に浦和レッズから加入したSBの橋岡。28節オイペン戦でベルギー・デビューを飾ると、翌節には先発出場して無失点に貢献した。©STVV

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――クラブには現在5人の日本人を含む計14か国の選手が所属しています。どのようにコミュニケーションを取っているのですか?

 私は英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語が使えるので、ほとんどの選手とは直接会話ができます。なかにはフランス語しか話せない選手もいるので、その場合は通訳やスタッフを通してコミュニケーションを取っています。ただ、やはり人を介すと伝わりにくい部分もあり、フランス語の習得を考えた時期もありますが、なかなか時間が取れないですね。

――言葉だけでなく習慣などの違いもあると思いますが?

 はい。ただ、私はこれまでブラジル、アメリカ、日本、ベルギーと異なる文化で様々な人と接してきました。大事なのは自分の常識が正しいと思うのではなく、相手の文化にまずは理解を示すこと。なかには子供の頃に満足いく教育を受けられず、基本的なマナーも堅苦しく感じる選手もいますが、それは本人が悪いわけではありません。クラブが学ぶ機会を提供するなど、サポートすることが大切だと思っています。私は自身の経験から、そういった外国人選手の不安な気持ちが非常によくわかるんです。
――ピントSDが目指すご自身の将来像は?

 実はあまり将来のビジョンとかを意識したことがないんです。いろんな環境に身を置いてきたこともあって、いつも生き残るのに必死でしたから。昔からビッグクラブで働きたいというような願望を持ったこともとくにありません。日々学びを続けながら、一生懸命働いていればきっと相応しいキャリアが築ける。そのように信じています。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年4月1日号より転載
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