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【浦和】時に5トップに――。関根貴大の積極性とミシャ戦術が合致して生まれた理想的な一撃

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年04月26日

ACLショックを払拭するために全員で観たビデオ。「浦和のラーム」が受けた刺激。

この日の勝利に執念を燃やしたペトロヴィッチ監督は、ミーティングで選手にバイエルン対ポルト戦のビデオを見せ、攻撃的なメンタリティの重要性を説いた。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ACLのグループステージ敗退のダメージは、少なからず誰もが抱えていた。そこでペトロヴィッチ監督が選手たちに紹介したのが、欧州チャンピオンズ・リーグの準々決勝セカンドレグのバイエルン対ポルト戦のビデオだった。バイエルンはアウェーでのファーストレグを1-3で落としていたが、ホームで6-1と圧勝。2戦合計7-4と逆転し、ベスト4進出を決めた一戦のものだ。
 
 ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)は、次のように意図を説明していた。
 
「ドイツ人は『俺たちがベストなんだ』と自信を見せつけるようにプレーし、1点奪えれば、2点目、3点目と狙い、とことん相手を打ちのめす。暴力的とも言えるような勝利のメンタリティを備えている。
 
 しかもバイエルンは、私たちと同じような後方からでも、誰もが攻めに行く戦い方をしている。グアルディオラがプロの監督をする以前から、私は広島時代からそのスタイルに取り組んでいた。まだタイトルは獲れていないけれども、監督としてトレンドを先取りする先見の明はあったんじゃないかな(笑)。バイエルンが真似たのかもしれない。
 
 いずれにせよ、(ACL敗退のショックを振り払うため)勝利のメンタリティの重要性を訴えたことが、ひとつきっかけになり、上手くいったとは感じている」
 
 そのバイエルンのビデオを観ながら指揮官は、レヴァンドフスキはズラタン、ゲッツェは宇賀神、そしてラームは関根など、それぞれの役割に該当する選手を当てはめ、プレーを参考にするように伝えたそうだ。
 
「浦和のラーム」に指名された関根は、「クロスの質が高く、速いクロスでニアサイドを突いてチャンスを作ろうとしていた。動き出しの質も高いし、タイミングも良い。そこを自分も意識した」と言う。
 
 なにより、「1点取っただけで満足せず、積極的にプレスへ行って、さらに点を狙っていく。その攻撃的な姿勢はまだ足りないところ」と、指揮官が訴えた攻撃的なメンタリティを触発されたことが、この日はプラスに働いた。
 
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