監督のヌーノがよくやっていると思う。
豊福:バレンシアがアトレティコと3位争いをするとは、正直なところ予想外でした。でもタレントはいるんですよね。膝の怪我で一時期離脱したのは残念でしたが、アルカセルが成長したし、パレホはキャリアの絶頂期を過ごしている。あと、個人的にアンドレ・ゴメスが大好きです。
ロホ:技術のしっかりした選手が揃っているよね。前節(レバンテ戦)はフェグーリが素晴らしかった。監督のヌーノがよくやっていると思うよ。移籍が噂されるガヤも急成長したし。
豊福:ガヤはシーズン後に移籍でしょうね。彼はいま、取材禁止です。余計なことを話されたら大変だからでしょう。今週、バレンシアのピーター・リム会長、ヌーノ監督、代理人のジョルジ・メンデスが集まってミーティングを持ちました。ガヤについてだと思います。
ロホ:2強以外は、選手をずっと手元に留めておくことができない。ある程度成長したら、もはや手放すしかない。バレンシアもすっかり売り手になってしまった。
豊福:3位争いでは、アトレティコ(勝点66)とバレンシア(同65)にやや遅れを取っていますが、セビージャ(同62)はどうでしょう?
ロホ:前節のバルサ戦はとても良かった(2-2)。現地で取材したんだ。
豊福:レジェスのキレが凄かったですね。途中から出てきて、試合を変えましたから。彼のように実績と名前のある選手がああいう働きをすると、チームの雰囲気的にも大きなプラスになります。バルサからレンタル中の若手デウロフェウも見習わないと。
ロホ:ただ、いい試合はできるんだが、彼らもアトレティコと同じで、欧州カップ戦を戦っている点が今後響いてくるかもしれない。ELを勝ち進めば、疲労が蓄積する最終盤、リーガとの二足の草鞋が致命的になりかねない。
豊福:いまのところリーガに専念できるのはバレンシアだけですね。
ロホ:ところが、バレンシアは日程的に一番厳しいんだよ。アウェーでとんでもない2試合を残している。
豊福:カンプ・ノウとベルナベウ……。
ロホ:実力ではアトレティコ、3~4月の勢いではセビージャ、リーガに専念できるという点ではバレンシア、でも彼らは2強とのアウェーゲームを残している。予想は不可能だ(笑)。
豊福:CLのストレートイン(予選なしでグループステージにエントリーできること。4位は予選を戦う)が懸かっていますし、3位争いも優勝争いと同じように、最後まで白熱した接戦になるでしょうね。
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
ロホ:技術のしっかりした選手が揃っているよね。前節(レバンテ戦)はフェグーリが素晴らしかった。監督のヌーノがよくやっていると思うよ。移籍が噂されるガヤも急成長したし。
豊福:ガヤはシーズン後に移籍でしょうね。彼はいま、取材禁止です。余計なことを話されたら大変だからでしょう。今週、バレンシアのピーター・リム会長、ヌーノ監督、代理人のジョルジ・メンデスが集まってミーティングを持ちました。ガヤについてだと思います。
ロホ:2強以外は、選手をずっと手元に留めておくことができない。ある程度成長したら、もはや手放すしかない。バレンシアもすっかり売り手になってしまった。
豊福:3位争いでは、アトレティコ(勝点66)とバレンシア(同65)にやや遅れを取っていますが、セビージャ(同62)はどうでしょう?
ロホ:前節のバルサ戦はとても良かった(2-2)。現地で取材したんだ。
豊福:レジェスのキレが凄かったですね。途中から出てきて、試合を変えましたから。彼のように実績と名前のある選手がああいう働きをすると、チームの雰囲気的にも大きなプラスになります。バルサからレンタル中の若手デウロフェウも見習わないと。
ロホ:ただ、いい試合はできるんだが、彼らもアトレティコと同じで、欧州カップ戦を戦っている点が今後響いてくるかもしれない。ELを勝ち進めば、疲労が蓄積する最終盤、リーガとの二足の草鞋が致命的になりかねない。
豊福:いまのところリーガに専念できるのはバレンシアだけですね。
ロホ:ところが、バレンシアは日程的に一番厳しいんだよ。アウェーでとんでもない2試合を残している。
豊福:カンプ・ノウとベルナベウ……。
ロホ:実力ではアトレティコ、3~4月の勢いではセビージャ、リーガに専念できるという点ではバレンシア、でも彼らは2強とのアウェーゲームを残している。予想は不可能だ(笑)。
豊福:CLのストレートイン(予選なしでグループステージにエントリーできること。4位は予選を戦う)が懸かっていますし、3位争いも優勝争いと同じように、最後まで白熱した接戦になるでしょうね。
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。