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【三浦泰年の情熱地泰】欧州王者との対戦すら叶わず…パルメイラス敗退に失意の僕と、喜ぶブラジルの友人たち

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年02月14日

終盤も何の策もなく、単調な攻撃。延期による日程変更も影響か?

準決勝で敗れたパルメイラスは結局、3位決定戦でもアル・アハリに敗れて4位に。失意の結果となった。(C) Getty Images

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 南米サッカーの受けたコロナウイルス感染の影響はもちろん大きい。これは世界どこもそうであろうが、ブラジルも変わらない。

 ブラジルは感染者の累計も930万人で世界3位。死者数もアメリカについで2番目の20万人を突破しているという。

 当然、試合が中止になったり、延期になったり、無観客試合を余儀なくされ、スポンサーが降りることもあった。リベルタドーレス決勝の相手、サントスもスポンサーが降り、急遽新しいスポンサーで穴埋めしたという報道が出ていたくらいだ。

 テレビ放送も有料チャンネルで見ることは出来ても、民放では流れなかったり、ファンもスタジアムにも行けず、テレビでも見れない。そんな人も多かったであろう。

 もちろんブラジルだけではないが、世界で一番サッカーが好きな国民が多いと言っても過言ではないブラジルも、コロナウイルス感染の影響は大きな傷として残ったであろう。

 そんななかで行なわれた南米王者決定の大一番。パルメイラス‐サントスをリオのマラカナンでやるというのも新しい様式だった。2019年から欧州チャンピオンズ・リーグと同じように、決勝の地を決めて行なう一発勝負になり、マラカナンでサンパウロのクラブが決勝を行なった。ブラジルを知る僕にとっては、これも少し異様な雰囲気である。

 試合はパルメイラスが後半のアディショナルタイムで得点し、クラブワールカップの出場権をモノにしたのだが、試合延期により大会日程も大幅にずれ込んだ。そのため、クラブワールドカップ寸前まで激しい試合をやっていた影響なのか、試合では動きも悪く、これが南米代表なのかというサッカーを見せてしまった。

 リードされた試合終盤も何の策もなく、単純な攻撃が続いた。怒涛の攻撃を繰り出すわけでもなく、圧倒するまでにはいかないが惜しいシーンをつくり出す、という訳でもなく……時間だけが過ぎていった。

「まさかこのまま負けないよね」から「このままだと負けるよ!」と思いながらも最後数分で追いつき、やはり歴史の差でパルメイラスが……という期待を最後まで抱きながら見ていたが、やはりそのまま終わってしまった。
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